写真家・笠原秀信による旅をテーマにしたオンラインExhibition「THE ROAD」。第5弾はイタリア・ローマ(前編)
写真家・笠原秀信がイタリア周遊旅行の途中で切り取ったランドスケープ「THE ROAD」の第5弾・ローマ編(前編)をお届けします。
第5弾の舞台はイタリア・ローマ – 「コロッセオ & フォロ・ロマーノ」
コロッセオは西暦 80 年に建てられたローマ帝国最大の円形劇場。今もその姿から当時の迫力と熱狂が鮮やかに蘇ります。バチカン市国の南東 20 分。有名な剣闘士 (グラディエーター) が死闘を尽くし、野獣狩り、猛獣との戦闘が行われた場所です。
広大なアリーナを巡るガイド付きツアーもあり、競技場では、猛獣が運ばれたトンネルや通路を通り、剣闘士の地下房に入ることができます。小さな展示室では、コロッセオの長い歴史と現在進行中の復元作業について知ることができます。
コロッセオの構造は、地下、アリーナ、そして全4階の観客席となっています。まずはアリーナから。ここはまさに、見世物としての闘いが行われていた場所。現在この部分はほとんどが壊れていますが、一部半月型に再現されたアリーナを見ることができます。
当時のローマ市民にとって一番の娯楽はコロッセオでの刺激的な見世物、つまりそこで起こる「流血や死」