くらし情報『リック・オウエンス、70年代の旋風を再び【2017-18秋冬ウィメンズ】』

2017年3月14日 21:00

リック・オウエンス、70年代の旋風を再び【2017-18秋冬ウィメンズ】

リック・オウエンス2017-18年秋冬ウィメンズコレクション

リック・オウエンス(Rick Owens)は3月2日、パレ・ド・トーキョーを会場に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションショーを開催した。コレクションタイトルは「グリッター(Glitter)」。メンズコレクションも同じタイトルだったが、今回は特に70年代のスピリットに焦点を当て、改革の時代に伴うセレモニーについて考察。リック・オウエンスは、ファッションショーを一つのセレモニーとみなし、それをいかにポジティブに表現できるかを熟慮したという。また昨年亡くなった父親が戦直後日本に滞在していた知日家で、着物のコレクターでもあったことから、マントやケープのフォルムが生まれたという。スウェットやカットソーで表現したマスクも、和のテイストから生み出されたもの。各ルックのインナーには、シンプルなカットソーなどをコーディネートしているが、アウターの造形美はリック・オウエンスならではのもので、今シーズンは特に素材の特性を生かした大振りのアイテムを合わせたり、メンズコレクションでも見られたトップ部分のジップを外して着用する“バナナピール”と呼ばれるスタイリングでボリュームを出している。多用されている素材としては、ワックスを含ませたダブルフェイスのウールメルトンが挙げられ、独特の張りと質感を見せている。

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