くらし情報『エルメス、服一着は一つのオブジェである【2017-18秋冬メンズ】』

2017年3月29日 21:00

エルメス、服一着は一つのオブジェである【2017-18秋冬メンズ】

エルメス2017-18秋冬メンズコレクション

Photos: Jean- Francois Jose


ヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)によるエルメス(HERMES)は、クラシックのコンサート会場として知られるパリのサル・プレイエルを会場に2017-18年秋冬メンズコレクションショーを開催した。服を一つのオブジェと捉え、ファッションブランドとして物作りをするのではなく、職人の手を経た作品として世に送り出すことをコンセプトにした。ヴェロニク・ニシャニアンは、トレンドを取り込むことを優先せず、長年愛用できる服づくりをし、初期作品をコーディネートしても違和感の無いクリエーションを敢行。エルメス的なトラディショナルな部分を保ちつつも、ロック的なスピリットを取り入れ、コレクション全体をコンテンポラリーなものに仕上げている。カラーパレットはブラックやフラネルグレーなどの他に、グレーがかった深いグリーンの「ヴェール・ドゥ・グリ」、渋みのあるネイビーの「ブルー・ピロット」、ワインの澱の色をイメージした「リ・ドゥ・ヴァン」といった落ち着いた配色。細身のダブルのジャケットにはバギーパンツを、ゆったりしたコートには細身のパンツを合わせて、シルエットにコントラストを付けているのも特徴的。

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