2017年9月15日 16:00
伝統から進化へ、ラグジュアリーの技術を伝承する「フランス人間国宝展」が開幕
上野にある東京国立博物館 表慶館で9月12日より「フランス人間国宝展」(主催:東京国立博物館、NHKプロモーション、朝日新聞社、HEART & crafts)が開幕した。1994年に日本の通称“人間国宝=重要無形文化財保持者”にならって、フランス文化省が設定した「メートル・ダール(Maître d’art)」の称号を与えられているのは、2016年現在124名。今回その認定者の中から13名の作家と次期認定者と目されている2名、計15名の工芸作家の作品、約230件が出品、展示されている。
開幕前日に行われた内覧会には、今回のために来日した出展作家も参加し、作品を解説。
今回のキュレーションを担当したエレーヌ・ケルマシュテール(Helene KELMACHTER)氏は「今回選ばれた作家たちは、その技術は勿論のことながら、イノベーションが重要な要素となっている。伝統を受け継ぐだけでなく自らの使命において研究を重ねている革新性を実感してほしい」と話す。同氏は在日フランス大使館・文化担当官の経歴を持ち、2014年には東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTで、イッセイミヤケのデザイン展も手掛けており、今回のイベントにもオートクチュールメゾンやラグジュアリーブランドなど、モードと接点の深い作家をキュレーションしている。