童心に返る純粋無垢な美しさを放つシモーネ・ロシャ【2018春夏ウィメンズ】
9月16日、シモーネ・ロシャ(Simone Rocha)が2018年春夏コレクションを発表した。毎シーズン、コレクションのテーマとして3つの言葉を挙げる今季は、純真・遊び心・無邪気。ランウェイに登場したモデルは幼げな顔を揃え、陶器のような肌にフワッと赤らむピンクの頬は、汚れを知らぬ少女のように見えた。今季のインスピレーションは、「幼少期に持っていたヴィクトリア調のドレスを着た陶器の中国人形」だという。「遊んでいたら、顔にヒビが入ってしまったことがあったの。捨てずに持っていたそれが、1歳8ヶ月になる娘の遊び道具として再び出てきたんです」と説明を加えた。
序盤は純白のルックが続く。シルク、チュール、レースの素材はバルーンに膨らんだり、フリルやパフで揺れ動いたり、見紛うことなく無垢だった。
目の前を通り過ぎる洋服が無条件に美しく、ワクワク、ドキドキ童心に返っている自分がいた。きっとこの瞬間は、なぜ美しいのかを論理的に考える必要はないと感じ、純粋に惹きつけられるがままにその時間を楽しんだ。ショーを見終えた後に明確だったのは、シモーネ・ロシャは人の心の琴線に触れるような、美しいコレクションを作りあげる類い稀なるデザイナーだということだ。
序盤は純白のルックが続く。シルク、チュール、レースの素材はバルーンに膨らんだり、フリルやパフで揺れ動いたり、見紛うことなく無垢だった。
中盤からルックは黒へと染まっていった。刺繍やビーズでフラワーの柄が描かれ、ロマンチックなムードへと加速。終盤は明るさを取り戻し、純白へと回帰した。シェルムーズ生地で重厚感を漂わせたり、バイアスカットで動きと柔らかさを与えるなど、シルエットのバリエーションも幅広い。バッグやシューズも豊作で、終始目移りしっぱなしのショーとなった。
目の前を通り過ぎる洋服が無条件に美しく、ワクワク、ドキドキ童心に返っている自分がいた。きっとこの瞬間は、なぜ美しいのかを論理的に考える必要はないと感じ、純粋に惹きつけられるがままにその時間を楽しんだ。ショーを見終えた後に明確だったのは、シモーネ・ロシャは人の心の琴線に触れるような、美しいコレクションを作りあげる類い稀なるデザイナーだということだ。
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