2017年10月5日 12:00
補完しながら愛し合う、ビューティフルピープルが綴る洋服のラブストーリー【2018春夏ウィメンズ】
9月30日、ビューティフルピープル(beautiful people)がパリで、2018年春夏コレクションを発表した。先シーズンに引き続き、パリ・ファッション・ウィークの公式スケジュールにてプレゼンテーション形式でお披露目。テーマは“MAKE LOVE”。相反するものの組み合わせで固定概念を取り払った斬新なコレクションを展開してきた熊切氏は今季、男女が惹かれ合い一つになる瞬間のラブストトーリーを描いた。
プレゼンテーションでは、会場中央にモデルとフィッターが登場し、着付け方を見せながらルックが変化していく。真ん中でカットアウトされた洋服たちが、ファスターやボタンの着脱によって一つの洋服として生まれ変わる。観客は、どんな洋服に仕上がるのか、どのように交わり合うのか、想定が難しい複雑な工程なだけに、興奮気味に目を向けていた。一つひとつはベーシックなアイテムばかり。
トレンチコート、ノースリーブのロングドレス、ボリュームスカート、テーラードジャケットなど。全体的にグレーや黒といった落ち着いたカラートーン。紡ぎ出されるラブストーリーは、燃え上がる恋愛ではなく、互いを補完するかのように愛し合う恋人同士の物語といったイメージだ。