2017年10月26日 19:00
ミキオサカベがみせた和の新境地【2018春夏ウィメンズ】
と、坂部はコレクションのテーマについて語った。ヨーロッパにはない日本独特のシェイプをベースに使い、彫物や壁紙をイメージしたプリントや和のヘアスタイルを組み合わせることで、時代を超えて“日本的な匂い”を感じさせるようなルックを突き詰めたという。
ヨーロッパの邸宅の壁紙を思わせる小花のプリント生地を幾重にも重ねて作ったドレス、プレーンな作業着風のシャツ×パンツスタイルの足元にブリブリのピンクのレースアップシューズを合わせたルック、パンツの裾にブラウスのカフス部分を付けたルックなど、どこかに“崩し”を効かせることで、過去に見たことのあるスタイルが、新しい未来的なスタイルに“化ける”ような感覚だろうか。
ラストに登場したハート形と星形のオブジェを身体に絡みつけたルックは、今の日本の“かわいいカルチャー”を表現したものだという。最後にこの印象的な2つのルックをもってショーはフィナーレを迎えた。Amazon Fashion Week TOKYOのラストを飾るにふさわしい、突き抜けた世界観と、新しいことに挑戦し続けるミキオサカベの貪欲な姿勢を示したショーとなった。
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