第11回 shiseido art egg展が資生堂ギャラリーで開催。入選した3人のアーティスト作品を順次展示
「軽量|山」2016ラムダプリントサイズ可変
資生堂ギャラリーにて6月2日から8月20日まで、第11回 shiseido art egg展が開催する。2007年にスタートしたシセイドウアートエッグ(shiseido art egg)は、新進アーティストの活動を応援する公募展。11回目を迎える今回は、全国各地から279件もの応募があった。選考によって入選したのは吉田志穂、沖潤子、菅亮平の3名のアーティストとなる。写真家の吉田は、自らが撮影した写真とWEB上に存在するさまざまなイメージを取り混ぜながら、新たな写真表現の次元に迫るという、写真の可能性を自在に探求するインスタレーションを制作。刺繍アーティストの沖は、古布に自己流で始めた繊細な刺繍を施し、布が経てきた時間とその記憶に針目を重ね合わせる、まるで古布に新たな生が与えているかのようなオブジェを制作する。菅は、美術館やギャラリーに特有の展示スペースである“ホワイトキューブ”をモチーフとし、実在する展示スペースの中に迷路のような錯覚を出現させ、見る人の視覚体験を揺さぶる作品を制作。3名の個展がそれぞれ21日間開催される。
各個展終了後には、「美術手帖」編集長の岩渕貞哉、美術家の宮永愛子、建築家の中村竜治の3名の審査員がshiseido art egg賞を選出。受賞者は9月下旬にウェブサイトで発表される予定だ。【イベント情報】「第11回shiseido art egg展」会期:吉田志穂展は6月2日~25日/沖潤子展は6月30日~7月23日/菅亮平展は7月28日~8月20日会場:資生堂ギャラリー住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階時間:平日11:00~19:00、日曜祝日11:00~18:00休館日:月曜日入場無料
「midnight」(部分)2016絹木 綿布 絹糸 木絹糸120 × 130 × 10cm
「White Cube-06」2013インクジェットプリント100 × 150cm