資生堂ギャラリーにて6月2日から8月20日まで、第11回 shiseido art egg展が開催する。2007年にスタートしたシセイドウアートエッグ(shiseido art egg)は、新進アーティストの活動を応援する公募展。11回目を迎える今回は、全国各地から279件もの応募があった。選考によって入選したのは吉田志穂、沖潤子、菅亮平の3名のアーティストとなる。写真家の吉田は、自らが撮影した写真とWEB上に存在するさまざまなイメージを取り混ぜながら、新たな写真表現の次元に迫るという、写真の可能性を自在に探求するインスタレーションを制作。刺繍アーティストの沖は、古布に自己流で始めた繊細な刺繍を施し、布が経てきた時間とその記憶に針目を重ね合わせる、まるで古布に新たな生が与えているかのようなオブジェを制作する。菅は、美術館やギャラリーに特有の展示スペースである“ホワイトキューブ”をモチーフとし、実在する展示スペースの中に迷路のような錯覚を出現させ、見る人の視覚体験を揺さぶる作品を制作。3名の個展がそれぞれ21日間開催される。