くらし情報『畠山直哉が捉えた都市景観の成長。故郷陸前高田を震災直後から撮り続けたシリーズも【ShelfオススメBOOK】』

畠山直哉が捉えた都市景観の成長。故郷陸前高田を震災直後から撮り続けたシリーズも【ShelfオススメBOOK】

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。

畠山直哉が捉えた都市景観の成長。故郷陸前高田を震災直後から撮り続けたシリーズも【ShelfオススメBOOK】


■『Excavating the Future City』畠山直哉

本書は、2018年にアメリカ・ミネソタにあるミネアポリス美術館(Minneapolis Institute of Art)で開催中の写真家・畠山直哉の展覧会「Excavating the Future City(未来都市の発掘)」(〜2018年7月22日)に合わせて刊行された作品集である。

過去30年間にわたり、畠山は都市生活や建築空間を“写真を通して”リサーチしてきた。そんな彼が手掛けるシリーズには、都市景観の変容に関わるさまざまな実践が含まれている。例えば、作家が日々を過ごしている首都圏の際限ない拡張(スプロール化)を調査する一環として、東京や横浜などの大都市の移り変わりを時間経過とともに捉えてきた実践がある。

また、本書には2011年3月11日に起きた東日本大震災で破壊された畠山の故郷・陸前高田の写真も収められている。

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