2018年6月21日 01:00
単品アイテムの影響力を見せつけるオフ-ホワイト【2019春夏メンズ】
オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)の2019年春夏メンズコレクションがパリメンズファッションウィークの6月20日に行われた。
会場となったシャイヨ宮のシャイヨ国立劇場には人工芝が敷かれ、小学校にあるような古ぼけた小さな木の椅子。ニューヨークの真夏の夜の公園で不良(thug)とスケーターが金持ちとエリートが出会うというストーリー。1998年に亡くなったグラフィティアーティストのドンディ・ホワイト(DONDI WHITE)に捧げると、先にインスタグラムで発表されておいり、売り上げはNYに本拠を置く非営利団体GDPRに寄付される。
30ルックスに及ばないコレクションでは、アニメの『シンプソンズ(The Simpsons)』、zipタグの付いたドクターマーチン(Dr.Martens)、リモワ(RIMOWA)の透明リュック、ナイキ(NIKE)とのコラボが発表され、プロダクトを作品化する姿勢はこれまでのデザイナーとはまったく違うモードに対するアプローチだ。
洋服自体はブリーチやダメージ、ラメなど様々に加工されたデニム、立体的なポケットの付いたベストなど80年代半ばに台頭したイタリアやフランスのスーパーカジュアルブームを連想させる。