2018年7月16日 11:00
シャネルから文学の街パリへ捧げるオマージュ、ハイプロファイルなデザインで魅せる洗練のコントラスト【2018-19秋冬クチュール】
シャネル(CHANEL)が7月3日、パリのグランパレ(Grand Palais)で2018-19年秋冬 オートクチュールコレクションを発表した。
© CHANEL
インスピレーションを求めたのは文学の街・パリ。18世紀に設立されたフランス学士院が見えるパリの風景を切り取ったようなランウェイには、セーヌ川沿いに建ち並ぶブックスタンドが再現され、シャネルにまつわる雑誌や写真が飾られている。
スタンドの椅子に腰掛けた男性や子供の前を颯爽と歩いていくモデルたち。ツイードスーツのシルエットは直線的だが、ウエストはややシェイプされ、メゾンを象徴するコードであるブレードにはジッパーが装飾されている。スカートのサイドスリットやジャケットのスリーブは、ジッパーの開閉によって表情が変わる“ハイプロファイル”なデザインで、そこから覗くミニスカートやカラフルなグローブが、美しいコントラストを生み出している。
カラーパレットにもパリの色彩が存分に感じられた。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が「パリの色」と話すペールグレーやチャコールグレーを始め、夜のセーヌ川に反射してきらめくシルバーやゴールドといった落ち着いたカラーをベースに、パリの建造物を思わせるグリーンや夜明け前の空を包むモーヴなどが差し色に使われた。