くらし情報『100周年を迎える資生堂ギャラリー、初代社長で写真家の福原信三の美学に迫る展覧会を開催』

2018年10月9日 17:00

100周年を迎える資生堂ギャラリー、初代社長で写真家の福原信三の美学に迫る展覧会を開催

東京・銀座の資生堂ギャラリーでは、開廊100周年記念プロジェクト「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE,THE EUGENE Studio」のもと、1stとして10月19日から12月26日まで、2ndとして2019年1月16日から3月17日まで、2つの特別展を開催する。

100周年を迎える資生堂ギャラリー、初代社長で写真家の福原信三の美学に迫る展覧会を開催
福原信三「塔」1938年
2019年に開廊100周年を迎える、現存する日本最古の画廊といわれる資生堂ギャラリー。資生堂の初代社長であり、資生堂ギャラリーの創設者である福原信三は、資生堂の化粧品づくりやデザインの基礎を築いた他、近代日本の先駆的な写真芸術家として活動したことで知られている。時を経た今、福原の活動を振り返り精査してみると、そこには資生堂という企業の経営、あるいは写真家としての活動領域を超えて、社会創造に積極的に関わった極めて現代的な芸術家としての姿が浮かび上がる。

本展のタイトルである「それを超えて美に参与する」は、福原が実際に語った言葉であり、ある領域を超えて美の創造に取り組むという福原の意志を述べたもの。その領域とは、例えば絵画と写真、写真と俳句などといった芸術ジャンルの境界から、工芸品と工業製品との違い、あるいは既成の価値観や従来のものの見方を乗り越えるようなことでもある。

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