箱根ポーラ美術館で絵画に描かれた“時間”をたどる展覧会、フラワーアーティスト東信によるコラボ作品も
箱根のポーラ美術館にて、絵画に描かれた「時間」の表現に焦点を当てる「名画の時間」展が、12月8日から2019年3月17日まで開催される。
黒田清輝《菊》1912年(大正元) 油彩/カンヴァス
絵画作品は時間と共に変化することも動き出したりすることもない。しかし、絵画に描かれた世界にはいくつもの「時間」が表現されている。わずかな時間を閉じ込めた「瞬間」だけでなく、同時代のモティーフを取り入れることで表される特定の「時代」や、文学作品と交わることで生まれる「物語性」など、その表現方法はさまざま。形を持たない「時間」とは、絵画においてどのように表現されるのか。また、近代において大きく変化した時間の概念は、人々の生活だけでなく画家たちの表現にも影響を及ぼしている。
同展では、「瞬間」の情景や「時代」の空気、「永遠性」など、絵画における「時間」をテーマに、ポーラ美術館の1万点のコレクションから選んだ珠玉の作品約80点を展覧。形をもたない時間を描くために、画家たちがどのようにモティーフや表現方法を選んだのか、西洋絵画、日本の絵画、版画と幅広いジャンルの作品を通して探る。
東信《Drop Time-菊-》2018年 ビデオ ©AMKK
また、特別企画として、フラワーアーティストの東信が、ポーラ美術館収蔵の花の絵画とコラボレーションした映像作品『Drop Time』シリーズを展示。