六本木でスタートした新・北斎展。十数年ぶりの大規模展、その見どころは? 【レポート】
「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」が1月17日から3月24日まで、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている。十数年ぶりに東京で開催される、大規模で網羅的な北斎展となるもの。開幕に先立ち、16日に内覧会が行われ、内容が公開された。
20歳のデビュー作から90歳の絶筆まで、北斎の70年間におよぶ絵師人生を作風の変遷と代表的な画号によって、春朗期(20~35歳頃)、宗理期(36~44歳頃)、葛飾北斎期(46~50歳頃)、戴斗期(51~60歳頃)、為一期(61~74歳頃)、画狂老人卍期(75~90歳頃)の6章に分けて紹介する構成となっている今回の「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」。会場では、「弘法大師修法図」や「北斎漫画」など、約480件(会期中展示替えあり)の作品を展示。北斎の仕事を通覧することによって、北斎がスタイルや画法を変え、常にアップデートしてきたことを理解することができるようになっているという。
また、「向日葵図」(肉筆画)や「かな手本忠臣蔵」をはじめ、「円窓の美人図」、春朗期から宗理期に変わるときの過渡期の作品「鎌倉勝景図巻」など、国内外から集められた名品や初公開の作品も多数展示。