2019年3月27日 13:30
ポステレガント、初のショー【2019-20秋冬コレクション】
中田優也が手掛けるポステレガント(POSTELEGANT)は、5シーズン目を迎える2019-20年秋冬に初めてのショーを行った。
渋谷ヒカリエにて「東京ファッションアワード」のウィナーへ決まった2018年秋。そしてAFWT最終日の夜、再びこの場所でブランドにとっての新たな歴史が刻まれた。
声や拍手の音を重ねたアナログ的な楽曲でショーは始まった。音楽は未音制作所のShinji Wakasaが手がけた。ウィメンズブランドとしてスタートしたポステレガントが、ユニセックスブランドとしての今後の立ち位置を明確に示唆するように、空間に設けられた左右のランウェイからは、ウィメンズモデル、メンズモデルがそれぞれ歩いてくる。
ファーストルックは、やわらかな光沢を放つロングコートに、センタープリーツパンツ、インナーにはブランドのシグネチャーともいえるホールガーメントニット。全身ブルーグレーのトーンに身を包んだ女性は、秋冬でありながらも軽やかだ。
これまで展示会という形で見せてきた、いわばポステレガントの真骨頂ともいえるデザイナーの素材への愛着。そして丁寧な物作りのスタンス。オリジナルで織り上げたダブルフェイス素材と裏地を要さない軽やかなリバー縫製、カシミヤのようなファインシルクといった手間やこだわりはランウェイからも滲み出る。