東京都現代美術館が約3年の休館を経ていよいよオープン
東京都現代美術館が、おおよそ3年にわたる休館を経て、いよいよ3月29日にリニューアルオープンを迎える。
仲條正義がデザインした開館当時より使用している同館ロゴ。
デザイナー仲條は今回リニューアルを記念して、「+」を「++」とした1年間限定で使用する記念ロゴも手掛けた。
リニューアルは、経年劣化による諸設備の改修と利便性の向上を目的とした館内の全面的な更新。 床・壁・天井といった内装を全面的に張り替えた展示室や講堂は、ホワイトキューブの輝きを取り戻しより明るい空間へ。また、空調機器を始めとした設備機器も全面的に新しくなり、来場者にも作品にとってもより良い環境となった。
正面エントランスから入館すると、まず変化に気がつくのはチケット/インフォメーションや、ホールに設置された掲示板、ベンチなどの什器。昨年HAY TOKYOなども手掛けたスキーマ建築計画の長坂常が設計したサイン什器は、白色の木材が明るい印象を与えている。
各フロアやレストラン、トイレ等へ誘導するための館内サインは、美術館を隅々まで楽しめるよう、また海外からの来館者へも分かりやすい目印になるようにと、株式会社日本デザインセンター色部デザイン研究所の色部義昭によって白と黒でシンプルにデザインされている。