「自分の信じた音楽を続けていく」Ghost like girlfriend:音色が映す新時代vol.2【interview】
その後、雑誌のインタビューや彼の著書を読むと、当時とても辛い想いをしていたということが書かれていて、それがその時に自分が抱えてた悩みや辛さに近いものがあるなと思ったんです。著書の中で「そんな状況を救ってくれたのが音楽だった」といったことをおっしゃっていて。どうしようもなく辛い状況になった時に音楽にすがるという選択肢を与えてくれたのが堂本剛さんでした。
――では、岡林さんも辛い状況を乗り越えるために音楽を?
はい。高校生の時に好きだった女の子が不登校になってしまって。当時、そんな彼女を学校に行けるように、人と会えるような状態にしてあげようっていう目的が、自分のアイデンティティだと思っていたんです。でも、彼女は突然学校を辞めてしまって、会うことができなくなってしまった。その時に自分の中に残った彼女への気持ちや、話そうと思っていた会話のタネは曲にするに値するものなんじゃないかなと思って。
歌にすることでその気持ちを歌の中に閉じ込めることができたような気がしました。
Ghost like girlfriendのロゴ
――そこから自分で作った曲を、誰かに聴いてほしいと思ったのはなぜでしょう?
音楽を自分の新しいアイデンティティにしたかったからだと思います。