ブルガリ ホテル ローマがコンドッティ通りにあるブルガリの旗艦店からほど近い場所に2023年6月9日オープン
この広場には、初代ローマ皇帝アウグストゥスにより建てられたローマ史において最も象徴的な2つのモニュメントである、アウグストゥスの霊廟とアラ・パチス祭壇(彼の治世にもたらされた平和を祝うためのモニュメント)があります。その向かいに位置する当ホテルの建物は、1936年から1938年にかけて建設され、1950年に当時のイタリア首相アルチーデ・デ・ガスペリにより落成された、ローマにおける優れたイタリア合理主義建築の一例と云える建物です。
建築家ヴィットリオ・バリオ・モルプルゴが設計した、フレスコ画、モザイク画、彫刻で装飾されたこの建物は、黄土色のトラバーチンや赤茶色のレンガといったローマの伝統的な建築資材や色により強調された、記念すべき近代建築であることがわかります。合理主義で厳格な建築のその魅力は、アントニオ・バレラのフレスコ画によって調和が保たれ、南側にはフェルッチョ・フェラッツィによる、ローマの創世神話を独自の解釈で表現した70平方メートルのモザイク画が占めています。
建物のファサードにある見事な噴水の上にひときわ目立つラテン語の碑文には、「皇帝アウグストゥスの魂が宿る地」と刻まれています。