再開発で大変貌を遂げたキングスクロス! ローカルが集まる新注目スポット【ロンドンの旅vol.2】
ロンドンに20年以上暮らす友人が「キングスクロス周辺は大変貌を遂げた」と口にしていました。
キングスクロスとは、国内列車・国際列車と多数の地下鉄ラインが交差するロンドンのターミナル駅周辺エリア。映画『ハリー・ポッター』に出てくるホグワーツへの出発駅としても有名です。2012年のロンドンオリンピックを機に、それまで貧困層が集まる治安の悪いエリアとされていたキングスクロスの再開発が着手され、オリンピック後の現在も進化を続けているようです。
映画『ハリー・ポッター』を彷彿とさせるキングスクロス駅
そもそも、なぜキングスクロスが治安の悪いエリアだったかを紐解いていくと、歴史にあるようです。イギリスに限ったことではありませんが陸続きで鉄道輸送が発達したヨーロッパでは、物資の運搬作業員や市場や工場の作業員を日雇いで雇っていたため、労働生産性の低い貧困層の人々が仕事場および生活圏として、ターミナル駅周辺に集まるようになりました。未だにそれらの性質は改善しておらず、郊外の貧困地区からアクセスがしやすいことや、観光客狙いのスリが多いことから、キングスクロス然りターミナル駅周辺は治安が悪い傾向にあるのです。