絵本『ねずみくんのチョッキ』初の大規模展が松屋銀座で開催
世代を超えて愛される絵本『ねずみくんのチョッキ』初の大規模展覧会「誕生45周年記念 ねずみくんのチョッキ展 なかえよしを・上野紀子の世界」が、4月22日から5月6日まで松屋銀座で開催される。
人気絵本シリーズ『ねずみくんのチョッキ』は、作家・なかえよしを、画家・上野紀子夫妻の共同作業によって1974年に刊行。当時、鉛筆で描かれたモノクロの絵と最小限の文章が大きな白い余白の中に配置されるという構図の美しさが強烈な印象を与え、絵本としては型破りなスタイルとして大きな話題となった。
「ねずみくんのチョッキ」1巻目表紙
©なかえよしを・上野紀子/ポプラ社
これまでにシリーズ累計400万部を超え、現在35巻まで続くこの不朽の名作の誕生45周年を記念し開催される初の大規模展覧会では、1巻目を含む名名場面の絵本原画、スケッチなど約150点を展示。さらに本展開催を記念して、シリーズ最新作となる36巻目の絵本の刊行も予定。また、ねずみくんの世界に入り込んだようなフォトスポットも設置される。
「ねずみくんのチョッキ」原画
©なかえよしを・上野紀子/ポプラ社
その他にも、2019年2月28日に残念ながら78歳で逝去した上野紀子が絵を手掛け、小学校の教科書にも掲載された『ちいちゃんのかげおくり』の原画や、シュルレアリスムの油絵「少女チコ」