メゾンエルメスでボヌフォワ展開催中。中山英之と一体化
クリスチャン・ボヌフォワ展、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中
東京・銀座のメゾンエルメス フォーラムにて、クリスチャン・ボヌフォワ展が行われている。ボヌフォワの国内初個展となる今展示では1974年から2013年制作の未発表作品まで、ドローイングやコラージュの作品群が六つのシリーズを軸に紹介されている。
構図としてのデッサンを考察する「バベル(Babel)」、絵画の概念に光をあてた「ユリイカ(Eureka)」、様々な技法を試す過程としてスケッチを捉え直す「フィオレッティー(Fioretti)」、インスタレーションとして、或は場を浸食する技法としてコラージュに着目した「ルド(Ludo)」と「コンポジション(Composition)」、コンセプトによって言語化されたイメージについて考える「マシーンとダイアグラム(Machines et diagramme)」が展覧される。ここではボヌフォワが制作の中心に据えている、「絵画」についての考察の過程を、それぞれのシリーズが相互に関連し合う様子から捉えることができる。描かれている素材はカンバスから、半透明な布、床に横たわるセラミックまで多様だ。サイズのバリエーションも、小さなものから既存の作品を今展示用に再構築した6mに及ぶ高さのコラージュまで、幅広い。