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連獅子と富士を描く祝幕が南座に登場。 モワナが永井一正氏とともに示す、世代を越える創造と継承

FASHION HEADLINE
日本で最も長い歴史を持つ劇場、京都・南座にて、連獅子が優雅に舞い、富士が静かにそびえる祝幕が披露されました。八代目尾上菊五郎丈、六代目尾上菊之助丈の襲名披露を祝うために制作されたこの祝幕は、フランスの老舗メゾン モワナ(Moynat)が、日本デザイン界の巨匠・永井一正氏、日本デザインセンターとコラボレーションし誕生した特別なアートワークです。

連獅子と富士を描く祝幕が南座に登場。  モワナが永井一正氏とともに示す、世代を越える創造と継承
Photo by Momo Angela/Courtesy of MOYNAT

連獅子דM”モノグラムの富士──伝統と革新が重なる祝幕
祝幕には、歌舞伎を象徴する演目〈連獅子〉が描かれています。父と子が毛を振り、力強い舞を見せる姿を、永井氏は生命力あふれる筆致で再解釈しました。また、背景に配された富士山は、モワナの“M”モノグラムを用いて象徴的に表現されています。

永井氏は制作にあたり、次のように語ります。
「連獅子の躍動と、モワナの“M”で表した富士を重ね、伝統が創造性とともに世代を超えて受け継がれていく姿を描きたいと考えました。」

連獅子と富士を描く祝幕が南座に登場。  モワナが永井一正氏とともに示す、世代を越える創造と継承
Photo by Theo Liu/Courtesy of MOYNAT
八代目尾上菊五郎丈も、このコラボレーションを次のように述べています。
「永井一正氏、170年以上の歴史を持つモワナの技、そして400年の伝統を持つ歌舞伎。
その三者が交差する瞬間に立ち会っていることを、大変光栄に思います。」

連獅子と富士を描く祝幕が南座に登場。  モワナが永井一正氏とともに示す、世代を越える創造と継承
Photo by Theo Liu/Courtesy of MOYNAT

祝幕は2025年12月1日の公演初日より披露され、襲名披露の舞台を華やかに彩っています。

永井一正氏×MOYNAT、2度目のコラボレーション
京都での祝幕披露と呼応するように、東京では12月3日より、DSM GINZAにて永井一正氏とのコラボレーションによる限定商品が展開されています。両者にとって2度目となる今回の共同プロジェクトでは、永井氏の象徴的なモチーフや鮮やかな色彩を、モワナの卓越したサヴォアフェールで再解釈したアイテムが揃います。

連獅子と富士を描く祝幕が南座に登場。  モワナが永井一正氏とともに示す、世代を越える創造と継承
MOYNAT Dover Street Market Ginza exclusive/Courtesy of MOYNAT
祝幕の世界観を日常に引き寄せる“携えるアート”のような存在として、文化とクラフトマンシップの融合を楽しめるコレクションです。京都と東京の二拠点で展開されるこの連動企画は、モワナが掲げる「伝統と革新の共存」をより多角的に体験できる場となっています。

連獅子と富士を描く祝幕が南座に登場。  モワナが永井一正氏とともに示す、世代を越える創造と継承
Moynat Kazumasa Nagai Holiday 2025 Collection/Courtesy of MOYNAT

文化が受け継がれ、未来へと拓かれていく瞬間を見つめて
祝幕に描かれた連獅子の躍動、モノグラムの富士、そして職人技の結晶──それらは、伝統芸能、グラフィックアート、フランスのメゾンが出会い生まれた特別な創造の結晶です。また、東京での限定アイテム展開は、その精神を“日常に持ち帰る”かのように寄り添うもう一つの物語でもあります。

京都と東京、それぞれの都市で文化が響き合い、受け継がれ、更新されていく。
本企画は、その貴重な瞬間に立ち会う体験を私たちにそっと差し出してくれます。

連獅子と富士を描く祝幕が南座に登場。  モワナが永井一正氏とともに示す、世代を越える創造と継承
Photo by Momo Angela/Courtesy of MOYNAT

永井一正氏
1929年大阪生まれ。1,000点を超えるポスター作品を手がけ、代表作〈LIFE〉シリーズは国際的にも高く評価されています。日本デザインセンターの共同設立者であり、現在は最高顧問を務めています。MoMA(ニューヨーク/富山)、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、ワルシャワ国際ポスターミュージアムなど、世界の主要な美術館に作品が所蔵されています。

MOYNAT
1849年、ポリーヌ・モワナによってパリで創業した〈モワナ(Moynat)〉。“1つの製品を1人の職人が仕上げる”という哲学を守り続け、分業を行わない一貫したクラフトマンシップを特徴としています。比類なきレザーの質感や繊細な色彩、軽やかでエレガントなラインは、パリ独自の洗練を体現し、ファッション業界でも注目を集めています。

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