IM MEN 2026/27年秋冬コレクション──「FORMLESS FORM」が問いかける、一枚の布の可能性
IM MENは、2026/27年秋冬コレクション「FORMLESS FORM」を、パリ5区の歴史的建築コレージュ・デ・ベルナルダンにて発表しました。本コレクションは、「たった一枚で、ちゃんとしている。」という言葉を起点に、衣服のかたちや完成形ではなく、その奥にある態度や意志、佇まいの本質を問い直す試みです。
IM MENが見つめるのは、暁や黄昏といった昼と夜の境目に漂う曖昧な時間感覚。明確な輪郭を持たないその瞬間のように、衣服もまた、固定された形から離れ、身体との関係性のなかで立ち上がる存在として構想されています。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
CLAY
CLAYは、独自に開発されたテキスタイルによって、平面からは想像できない造形性を引き出すシリーズです。平坦な組織と、熱で収縮するリブ編み状の組織が一枚の布の中で共存し、起伏のある表情と彫刻的なフォルムを生み出しています。布そのものが伸縮性を備えることで、身体の動きに自然に寄り添い、快適な着心地を実現している点も特徴です。ディテールには、シーンに応じてカジュアルにもフォーマルにも着用できる設計が施されています。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
DAWN
DAWNは、移ろう空模様の中に訪れる美しい瞬間を、職人の染色技術によって布の上に描き出したアウターシリーズです。一枚の布の上でゆっくりと変化する3色のグラデーションは、暁や黄昏の空を思わせる色彩の奥行きを湛えています。布地の表情を際立たせるため、裁断と縫製は一着ずつ行われ、直線的なカッティングで仕上げられています。前端は大判のストールを重ねたように構成され、交差させてダブルコートのように着用するなど、多様なアレンジが可能です。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
OVERLAP
OVERLAPは、胸元のフラップと背中の雨よけを一枚の布でつなげた構造が特徴のコートシリーズです。袖口のベルトを外すことでポンチョのように着用できるほか、肩のエポーレットで布をたくし上げることで、シルエットに変化を加えることができます。コットンとナイロンを用いた軽やかな布地は、自然な風合いと肌触りを備えつつ、ほどよいハリ感を実現。さらにワッシャー加工を施すことで、奥行きのある表情豊かな素材に仕上げられています。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
GRADATION WOOL
GRADATION WOOLは、ウール生地を反物ごとに染料をかけ流して染めることで生まれる、独特な色合いが印象的なシリーズです。一点一点異なる柄が現れ、同じものが存在しない表情を生み出しています。ショートジャケットとジャンプスーツは、サイドに配されたファスナーを開くことで、ベストを重ねた2ピースのような着用が可能です。ワイドパンツには、カマーバンドを思わせる太めのベルトが配され、上品な素材とディテールがフォーマルな佇まいを演出しています。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
RAFT
RAFTは、立体的なボリューム感が印象的なアウターシリーズです。中綿には、少量でも空気を含むことで高い防寒性を発揮する、紐状の素材を採用しています。この中綿の特性を生かし、縦に配されたキルティングが、いかだ(RAFT)を思わせる独自のフォルムを形成。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
KASURI
KASURIは、大胆さと繊細さを併せ持つ絣織りによるシリーズです。3色に染め分けた糸に加え、濃淡の異なる3種の糸を含む計4種の糸を使用し、織りの工程で生じるわずかなズレが、人の手の痕跡を感じさせる奥行きを生み出しています。見た目からは想像できないほど柔らかな肌触りも特徴です。ブルゾンと変形パンツはいずれも長方形の一枚の布から構成され、豊かなドレープを描きます。ブルゾンは、ボタンの留め位置を変えることでフードやストールのような着こなしも楽しめます。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
FRONT BACK
FRONT BACKは、表裏で異なる表情を持つウール地を用いたシリーズです。表面はマットな質感、裏面は上品な光沢を持つサテン地で構成されています。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
SELVEDGE WOOL
SELVEDGE WOOLは、毛織物の産地として知られる尾州で、紡績から加工まで一貫して作られた上質なウール地を使用したシリーズです。流れるようなドレープを強調するため、布地の耳には「IM MEN」の文字が織り込まれています。四角形に折り畳むことができる構造をもとに設計されており、着用することで有機的なドレープが現れる点が特徴です。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
LEATHER PLEATS
LEATHER PLEATSは、大きなプリーツで構成された天然皮革のバッグシリーズです。ブランドの衣服と同様に、鋭さと柔らかさを併せ持つカッティングで仕上げられています。触れたときのしなやかさと、使い込むほどに増す自然な光沢が、素材そのものの価値を引き出します。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
TO GO
TO GOは、持ち帰り用のコーヒーカップから着想を得たプロダクトシリーズです。カップのシルエットを異なる素材に置き換えることで、日常に潜むかたちの面白さを浮かび上がらせています。形そのものの魅力や、それを扱う動作に宿る美しさに目を向けながら、素材の違いがもたらす印象の変化を提示するデザインです。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
形を超えて残るもの
IM MENにとって衣服とは、完成された造形物ではなく、身体と時間の中で更新され続ける存在です。「FORMLESS FORM」というタイトルが示すのは、形を否定することではなく、形に回収されない価値を見つめる姿勢だと言えるでしょう。
一枚の布が、着る人の動きや所作によって意味を帯びる。その過程そのものを提示する本コレクションは、衣服の役割をあらためて静かに問いかけています。
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
Frédérique Dumoulin-Bonnet / © ISSEY MIYAKE INC.
IM MENが見つめるのは、暁や黄昏といった昼と夜の境目に漂う曖昧な時間感覚。明確な輪郭を持たないその瞬間のように、衣服もまた、固定された形から離れ、身体との関係性のなかで立ち上がる存在として構想されています。
CLAY
CLAYは、独自に開発されたテキスタイルによって、平面からは想像できない造形性を引き出すシリーズです。平坦な組織と、熱で収縮するリブ編み状の組織が一枚の布の中で共存し、起伏のある表情と彫刻的なフォルムを生み出しています。布そのものが伸縮性を備えることで、身体の動きに自然に寄り添い、快適な着心地を実現している点も特徴です。ディテールには、シーンに応じてカジュアルにもフォーマルにも着用できる設計が施されています。
DAWN
DAWNは、移ろう空模様の中に訪れる美しい瞬間を、職人の染色技術によって布の上に描き出したアウターシリーズです。一枚の布の上でゆっくりと変化する3色のグラデーションは、暁や黄昏の空を思わせる色彩の奥行きを湛えています。布地の表情を際立たせるため、裁断と縫製は一着ずつ行われ、直線的なカッティングで仕上げられています。前端は大判のストールを重ねたように構成され、交差させてダブルコートのように着用するなど、多様なアレンジが可能です。
OVERLAP
OVERLAPは、胸元のフラップと背中の雨よけを一枚の布でつなげた構造が特徴のコートシリーズです。袖口のベルトを外すことでポンチョのように着用できるほか、肩のエポーレットで布をたくし上げることで、シルエットに変化を加えることができます。コットンとナイロンを用いた軽やかな布地は、自然な風合いと肌触りを備えつつ、ほどよいハリ感を実現。さらにワッシャー加工を施すことで、奥行きのある表情豊かな素材に仕上げられています。
たっぷりとしたシルエットのパンツも展開されます。
GRADATION WOOL
GRADATION WOOLは、ウール生地を反物ごとに染料をかけ流して染めることで生まれる、独特な色合いが印象的なシリーズです。一点一点異なる柄が現れ、同じものが存在しない表情を生み出しています。ショートジャケットとジャンプスーツは、サイドに配されたファスナーを開くことで、ベストを重ねた2ピースのような着用が可能です。ワイドパンツには、カマーバンドを思わせる太めのベルトが配され、上品な素材とディテールがフォーマルな佇まいを演出しています。
RAFT
RAFTは、立体的なボリューム感が印象的なアウターシリーズです。中綿には、少量でも空気を含むことで高い防寒性を発揮する、紐状の素材を採用しています。この中綿の特性を生かし、縦に配されたキルティングが、いかだ(RAFT)を思わせる独自のフォルムを形成。
視覚的な存在感と機能性を両立させています。
KASURI
KASURIは、大胆さと繊細さを併せ持つ絣織りによるシリーズです。3色に染め分けた糸に加え、濃淡の異なる3種の糸を含む計4種の糸を使用し、織りの工程で生じるわずかなズレが、人の手の痕跡を感じさせる奥行きを生み出しています。見た目からは想像できないほど柔らかな肌触りも特徴です。ブルゾンと変形パンツはいずれも長方形の一枚の布から構成され、豊かなドレープを描きます。ブルゾンは、ボタンの留め位置を変えることでフードやストールのような着こなしも楽しめます。
FRONT BACK
FRONT BACKは、表裏で異なる表情を持つウール地を用いたシリーズです。表面はマットな質感、裏面は上品な光沢を持つサテン地で構成されています。
コートとジャケットは、身頃から袖までひとつづきのパターンで作られており、折り返される襟や袖口から裏面のサテン地が現れる構造です。袖を通さずに着用すればロングベストのようにも見え、袖はフードやストールのように巻くなど、自由なアレンジが可能です。
SELVEDGE WOOL
SELVEDGE WOOLは、毛織物の産地として知られる尾州で、紡績から加工まで一貫して作られた上質なウール地を使用したシリーズです。流れるようなドレープを強調するため、布地の耳には「IM MEN」の文字が織り込まれています。四角形に折り畳むことができる構造をもとに設計されており、着用することで有機的なドレープが現れる点が特徴です。
LEATHER PLEATS
LEATHER PLEATSは、大きなプリーツで構成された天然皮革のバッグシリーズです。ブランドの衣服と同様に、鋭さと柔らかさを併せ持つカッティングで仕上げられています。触れたときのしなやかさと、使い込むほどに増す自然な光沢が、素材そのものの価値を引き出します。
TO GO
TO GOは、持ち帰り用のコーヒーカップから着想を得たプロダクトシリーズです。カップのシルエットを異なる素材に置き換えることで、日常に潜むかたちの面白さを浮かび上がらせています。形そのものの魅力や、それを扱う動作に宿る美しさに目を向けながら、素材の違いがもたらす印象の変化を提示するデザインです。
形を超えて残るもの
IM MENにとって衣服とは、完成された造形物ではなく、身体と時間の中で更新され続ける存在です。「FORMLESS FORM」というタイトルが示すのは、形を否定することではなく、形に回収されない価値を見つめる姿勢だと言えるでしょう。
一枚の布が、着る人の動きや所作によって意味を帯びる。その過程そのものを提示する本コレクションは、衣服の役割をあらためて静かに問いかけています。