KENZO BY NIGO 2026年秋冬コレクション──「故郷」へと立ち返る、フランスと日本の対話
KENZOは、2026年秋冬メンズ・レディースコレクションを、パリ・バスティーユ地区に佇む創設者・髙田賢三の旧邸宅に着想を得た物語とともに発表しました。クリエイティブディレクターを務めるNIGOは、「KENZOは自由、色彩、そして喜びを表現するブランドであり、その感覚を服を通して人々に感じてもらいたい」と語り、本コレクションを髙田賢三へのオマージュとして位置づけています。
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
この旧邸宅は、竹や桜、鯉の泳ぐ池に囲まれた木造建築で、1988年から1993年にかけて建てられたもの。髙田賢三が瞑想や休息の場とするだけでなく、ショールームやプレゼンテーション、伝説的なパーティーを開催してきた場所でもあります。NIGOにとって今回のコレクションは、物理的な「帰郷」であると同時に、2022年春夏の就任当初に立ち返り、ブランドのコードやシルエットをさらに深化させる試みでもあります。
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
コレクション全体には、フランスと日本の美学による対話が一貫して流れています。カレッジグラフィックやカウボーイシャツ、クラシックなイタリアンテーラリング、中国のパンコウディテールなど、多様な文化的コードが重ね合わされ、KENZOならではの折衷的な世界観を形成しています。ここで語られる「故郷」とは、固定された場所ではなく、誰もが心地よく身を委ねられる“着用可能な空間”として提示されます。
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
アーカイブへのアプローチも、NIGOらしい正確さと遊び心に満ちています。1980年代の「KENZO Jungle」に登場した虎のモチーフは、ボタンダウンシャツのシグネチャーとして再解釈され、アーカイブから引用された「K」の文字はTシャツやジャケット、カーディガンに配されています。1994年春夏コレクションの刺繍入りオーガンジースカートも再訪され、そのフローラルパターンはジャケットやシューズへと広がっています。
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
視覚的な遊びも今季の大きな特徴です。ツートーンのネオテーラリングや、1990年代のアーカイブシルエットが再登場し、深みのあるネイビーやプリンス・オブ・ウェールズ柄、バイカラーやトリコロールのストライプが、大胆なチェッカーボードニットと並置されます。1970年代の柔らかな色調は、力強いブルーや仕立ての良いグレー、鮮やかなイエローやレッドと共鳴し、コレクションに豊かなリズムを与えています。
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
シルエットや原型は、機能的な介入と繊細なディテールによって更新されています。着物の構造は、スーツの襟やピークドラペルとして進化し、カウボーイシャツには花の刺繍やコントラストの効いたパイピングが施されました。
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
シューズとバッグも、花柄とカレッジスピリットという物語を拡張します。スチールトゥを備えたワークブーツ、刺繍入りバレエシューズ、ローファー、軽量なキャンバスのレースアップシューズなどが並び、1986年のカイトバッグは忠実なレプリカとして復活。さらに、カラーブロックレザーによる新解釈が加えられています。
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
2026年秋冬のKENZOは、「故郷」を弾力的で重層的、そして生きた概念として捉えています。服は身体を動かし、踊り、走り、遊ぶために存在するもの。フランスと日本の文化的美学の対話は、創設者と後継者の間で交わされる豊かな物語として、温かさとユーモアを携えながら、現代のKENZOを形づくっています。
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
Photography by Linus Morales / Courtesy of KENZO
[Credit]
Photography by Linus Morales
Video by Pablo Tapia Plá
Styling by Marq Rise
Make up by Anthony Preel
Hair by Ramona Eschbach
Music by Ryuichi Sakamoto
この旧邸宅は、竹や桜、鯉の泳ぐ池に囲まれた木造建築で、1988年から1993年にかけて建てられたもの。髙田賢三が瞑想や休息の場とするだけでなく、ショールームやプレゼンテーション、伝説的なパーティーを開催してきた場所でもあります。NIGOにとって今回のコレクションは、物理的な「帰郷」であると同時に、2022年春夏の就任当初に立ち返り、ブランドのコードやシルエットをさらに深化させる試みでもあります。
コレクション全体には、フランスと日本の美学による対話が一貫して流れています。カレッジグラフィックやカウボーイシャツ、クラシックなイタリアンテーラリング、中国のパンコウディテールなど、多様な文化的コードが重ね合わされ、KENZOならではの折衷的な世界観を形成しています。ここで語られる「故郷」とは、固定された場所ではなく、誰もが心地よく身を委ねられる“着用可能な空間”として提示されます。
アーカイブへのアプローチも、NIGOらしい正確さと遊び心に満ちています。1980年代の「KENZO Jungle」に登場した虎のモチーフは、ボタンダウンシャツのシグネチャーとして再解釈され、アーカイブから引用された「K」の文字はTシャツやジャケット、カーディガンに配されています。1994年春夏コレクションの刺繍入りオーガンジースカートも再訪され、そのフローラルパターンはジャケットやシューズへと広がっています。
視覚的な遊びも今季の大きな特徴です。ツートーンのネオテーラリングや、1990年代のアーカイブシルエットが再登場し、深みのあるネイビーやプリンス・オブ・ウェールズ柄、バイカラーやトリコロールのストライプが、大胆なチェッカーボードニットと並置されます。1970年代の柔らかな色調は、力強いブルーや仕立ての良いグレー、鮮やかなイエローやレッドと共鳴し、コレクションに豊かなリズムを与えています。
シルエットや原型は、機能的な介入と繊細なディテールによって更新されています。着物の構造は、スーツの襟やピークドラペルとして進化し、カウボーイシャツには花の刺繍やコントラストの効いたパイピングが施されました。
日本製セルビッジデニムは、日焼け加工によって風合いを増し、継続的に使用されています。また、新たなハウスシグネチャーである「ケンゾーグラム」は、デニムやナイロン、ニット、アクセサリーへと展開されています。
シューズとバッグも、花柄とカレッジスピリットという物語を拡張します。スチールトゥを備えたワークブーツ、刺繍入りバレエシューズ、ローファー、軽量なキャンバスのレースアップシューズなどが並び、1986年のカイトバッグは忠実なレプリカとして復活。さらに、カラーブロックレザーによる新解釈が加えられています。
2026年秋冬のKENZOは、「故郷」を弾力的で重層的、そして生きた概念として捉えています。服は身体を動かし、踊り、走り、遊ぶために存在するもの。フランスと日本の文化的美学の対話は、創設者と後継者の間で交わされる豊かな物語として、温かさとユーモアを携えながら、現代のKENZOを形づくっています。
[Credit]
Photography by Linus Morales
Video by Pablo Tapia Plá
Styling by Marq Rise
Make up by Anthony Preel
Hair by Ramona Eschbach
Music by Ryuichi Sakamoto