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Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学

FASHION HEADLINE
2026年1月24日17時(現地時間)、Y-3はパリ16区のパレ・ディエナにて、2026年秋冬コレクションのプレゼンテーションを開催しました。歴史的建築物であるこの会場において展開された本発表は、ブランドの根幹にある思想をあらためて提示する場となりました。

Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

Y-3は、adidasと山本耀司の協働によって生まれたブランドです。スポーツが持つ機能性と、衣服が持つ詩性を接続する試みとして始まり、都市という現実の空間に根差しながら進化を続けてきました。それは単なるスポーツウェアでもファッションでもなく、身体と都市の関係性を再構築するための実験の場でもあります。

Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

今季のコレクションは、「技術」と「有機性」のあいだに存在する潜在的な可能性をテーマに構成されました。
衣服は単なる物質ではなく、人間の身体と密接に結びつく存在です。Y-3はこの関係性を再考し、機能と感覚、合理性と身体性が交差する領域に新たな表現を見出そうとしています。


Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

本コレクションの中心には、Mercedes-AMG PETRONAS Formula Oneチームとのコラボレーションがあります。
モータースポーツという極限の環境において求められる精度、緊張、速度といった要素が、衣服の構造と表現へと昇華されています。これは単なるモチーフではなく、身体が速度を経験するための構造として提示されています。

Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

プレゼンテーションは、没入型のパフォーマンスとして構成されました。
黒のテーラードボイラースーツを纏ったパフォーマーたちは、本能的な動きによって空間を移動し、まるでレースのピットクルーのような集団的な身体性を示します。その動きは速度、緊張、精度といった概念を視覚的に可視化するものであり、衣服と身体の関係を空間の中で表現するものでした。

Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

グラフィックにおいては、Y-3の長年の協働者である林千晶の作品と、アーティストChitoの表現が重ねられています。
スリーストライプスは新たな形へと変容し、ブランドの過去と現在、そして未来が一つの視覚的言語として統合されています。
衣服は単なる表面ではなく、時間の層を内包する媒体として提示されています。

Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

また、10年以上ぶりにデニムがコレクションに復帰しました。
スケートカルチャーからの影響は、モータースポーツとは対照的な身体性を提示します。速度を追求する身体と、都市の中で重力と向き合う身体。その両極のあいだに存在する緊張関係が、Y-3の表現の中核を成しています。

Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

フットウェアにおいては、新作Y-3 NISIが登場しました。
これはY-3初の完全加硫製法によるスニーカーであり、スケートボードの身体性に対応する構造を持ちます。衣服と同様に、フットウェアもまた身体の延長として設計されています。


Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

さらに、Y-3 TOKYO WARPEDやY-3 SUPERSTAR 3Gといった新たなモデルが発表されました。
既存のadidasのシルエットを再構築することで、スポーツの歴史と現代の身体性を接続します。過去の形式は固定されたものではなく、現在の文脈の中で更新され続けます。

Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3

アパレルにおいては、テーラリングとスポーツウェアの融合がさらに深化しています。
交換可能なディテールや可変的な構造によって、衣服は固定された形態ではなく、着用者によって完成される存在として提示されます。Y-3が提示する衣服は、身体のためのユニフォームであり、同時に自己表現のための媒体でもあります。

Y-3、パリで2026年秋冬コレクションを発表。山本耀司とadidasが描く「都市のユニフォーム」と速度の美学
Courtesy of adidas Y-3
Y-3は常に、ストリートから始まり、そして再びストリートへと帰還します。
スポーツ、都市、身体。
この三者の関係を再定義し続ける中で、Y-3は新たな閾値へと到達しました。

それは、スポーツとファッションの境界を超えた先にある、新しい衣服の可能性を示しています。

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