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“ランウェイ”は現実に戻ってきた──『プラダを着た悪魔2』来日が示すファッションの現在

FASHION HEADLINE
2026年4月6日、プラダを着た悪魔2の来日イベントが東京で開催されました。主演のメリル・ストリープとアン・ハサウェイが揃って登壇し、20年の時を経て再び交差する“ランウェイ”の物語に、現実の時間が重なりました。

“ランウェイ”は現実に戻ってきた──『プラダを着た悪魔2』来日が示すファッションの現在
© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2006年に公開された前作は、単なるファッション映画ではありません。トップファッション誌「RUNWAY」を舞台に、編集という行為、そして働くという選択そのものを描いた作品として、長く支持されてきました。服を着ることにとどまらず、ファッションの中でどのように生きるか。その視点を提示した点に、この作品の特異性があります。

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© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
その続編の来日は、単なるプロモーションの枠を超えた意味を帯びています。スクリーンの中で描かれてきた“ファッションメディアの物語”が、現実の都市の中に立ち上がる場面でもありました。


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© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
会場に現れたアン・ハサウェイは、VALENTINOのドレスを纏い登場。繊細なブラックレースと軽やかなホワイトチュールが重なり合うその佇まいは、かつてのアンディの延長線上にありながらも、時間を経た現在の姿を感じさせます。それは“キャラクターを再現する装い”ではなく、“キャラクターが歩んできた時間”を映し出すスタイリングでした。

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一方、メリル・ストリープは、CHANELのドレスで登場。赤と白が印象的なルックは、ミランダという存在の揺るぎなさを体現しています。20年という時間を経てもなお、その佇まいは変化と継続の両方を内包し、ファッションにおける時間の積層を感じさせます。

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ブルガリのジュエリーには、をアン・ハサウェイが着用。ブランドアンバサダーでもある彼女にとって、その輝きは単なる装飾ではなく、装い全体の一貫性を支える要素として機能しています。


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約500人の観客が見守る中、メリル・ストリープが前作を象徴するセリフ「That’s all.」を披露すると、会場には大きな歓声が広がりました。この場面が印象的なのは、単なるノスタルジーではなく、20年前の物語がいまもなお現在性を持って受け止められている点にあります。

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この20年で、ファッションを取り巻く環境は大きく変化しました。デジタル化やSNSの普及により、情報の流通や消費のスピードは飛躍的に高まり、メディアの構造そのものも変容しています。それでもなお、この作品が描く“編集すること”の価値は失われていません。むしろ、情報があふれる時代においてこそ、何を選び、どのように提示するかという視点の重要性は、より明確になっています。

“ランウェイ”は現実に戻ってきた──『プラダを着た悪魔2』来日が示すファッションの現在
© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『プラダを着た悪魔2』の来日は、そのことを静かに示しています。ファッションは、スクリーンの中で完結するものではなく、現実の中で更新され続けるものです。
そして“ランウェイ”は、いまもどこかで続いています。それは雑誌のページの中でも、ショーの舞台の上でもなく、私たちが日々選び、関わるその現実の中に存在しているのかもしれません。

「プラダを着た悪魔2」
監督:デヴィッド・フランケル
脚本 アライン・ブロッシュ・マッケンナ
キャスト:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、トレイシー・トムズ、ティボー・フェルドマン、ケネス・ブラナー、シモーヌ・アシュリー、ジャスティン・セロー、ルーシー・リュー、パトリック・ブラモール、ケイレブ・ヒーロン、ヘレン・J・シェン、ポーリーン・シャラメ、B・J・ノヴァク、コンラッド・リカモラ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
5月1日(金)日米同時公開
© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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