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煎茶という日本茶のかたち — 静岡で体験する、茶葉から一杯までのストーリー —

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世界では抹茶が広く知られるようになりましたが、日本で日常的に飲まれているお茶の多くは「煎茶」です。茶葉を急須で抽出するこのお茶は、見た目にはシンプルでありながら、味や香りに奥行きを持っています。本記事では煎茶について解説すると共に煎茶の魅力を味わうことができる静岡の界 遠州を紹介します。

煎茶という日本茶のかたち — 静岡で体験する、茶葉から一杯までのストーリー —
photo by ©FASHION HEADLINE
煎茶の文化は江戸時代に広まり、お茶が特別な場だけでなく、日々の暮らしの中で楽しまれる存在として定着しました。一杯のお茶を淹れるという行為は、日本ではごく当たり前の習慣でありながら、その中には繊細な感覚が求められます。たとえば、湯の温度を少し下げるだけで甘みが引き立ち、逆に高温で淹れれば渋みが際立ちます。抽出時間や茶葉の量によっても印象は変わり、同じ茶葉でもまったく異なる味わいになります。

こうした調整の積み重ねによって、自分にとって心地よい一杯を見つけていく。
そのプロセスも含めて、煎茶の魅力といえます。

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お茶ができるまで 煎茶は、「摘む・蒸す・揉む・乾かす」という工程を経て作られます。春になると、やわらかく成長した新芽だけを選んで摘み取ります。この時期の茶葉は特に香りが高く、旨みが豊かです。

摘み取られた茶葉はすぐに蒸されます。この工程によって酸化が止まり、日本茶特有の鮮やかな緑色と、青々しい香りが保たれます。

その後、茶葉は何度も揉まれながら水分が均一に整えられ、旨みが引き出されていきます。今では流通しているお茶のほとんどが機械で揉まれていますが、元来は人の手で揉む「手揉み」が行われてきました。


そして最後にゆっくりと乾燥させることで、細く整った煎茶特有の形状が完成します。

一見シンプルな流れですが、蒸し時間や揉み方、乾燥の度合いによって仕上がりは大きく変わります。そのため、製茶は現在でも細やかな調整が求められる繊細な作業です。

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界 遠州 「五感で愉しむお茶作り」 静岡・浜松にある界 遠州では、滞在そのものを通して煎茶を楽しめるよう、さまざまなかたちでお茶が提供されています。館内では、煎茶を多様なスタイルで味わえる煎茶のサービスや空間が用意されております。また、庭には実際に茶葉を育てる茶畑が広がり、さらに浜名湖を望むロケーションも、この体験の一部となっています。

そうした環境の中で行われているのが、期間限定でお茶の工程を実際に体験できるプログラム「五感で愉しむお茶作り」です。ここで育てられた新茶を、自らの手で摘み取るところから体験は始まります。


煎茶という日本茶のかたち — 静岡で体験する、茶葉から一杯までのストーリー —
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摘み取った茶葉は、そのまま手揉みの工程へ。茶葉の水分や香りの変化を、手の感覚で確かめながら加工していくこのプロセスは、普段目にすることのない製茶の一部を体感できる機会でもあります。そして最後には、茶畑で自分で仕上げたお茶を淹れて味わう。茶葉から一杯になるまでの流れを一貫して体験することで、お茶がどのように作られ、どのように味が形づくられるのかを具体的に理解することができます。

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「新茶合組体験」— 味をつくるプロセス 「五感で愉しむお茶作り」の期間の後に開催されるプログラム「新茶合組体験」では、複数の茶葉を組み合わせて、自分好みの味を作ることができます。産地や蒸し具合の異なる茶葉を飲み比べながら、甘み・香り・コクのバランスを調整していきます。同じ茶葉でも組み合わせによって印象が変わるため、味を設計する感覚を体験できるでしょう。

煎茶という日本茶のかたち — 静岡で体験する、茶葉から一杯までのストーリー —
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煎茶の魅力 煎茶は、旨み・渋み・香りのバランスが特徴です。
また、抽出条件によって味わいが変わるため、同じ茶葉でも飲み方によって印象が大きく変化します。体験を通して工程を知ったあとに飲む一杯は、味の感じ方にも変化をもたらします。これまで抹茶に触れてきた人にとっても、煎茶はまた異なるかたちで、日本のお茶の奥行きを感じさせてくれる存在です。

もし機会があれば、ぜひ一度、煎茶にも目を向けてみてください。その一杯の中に、日本のお茶のもうひとつの魅力が見えてくるはずです。

・「五感で愉しむお茶作り」概要
期間:2026年4月28日~5月15日
時間:14:00~15:30、16:00~17:30
料金:5,000円(税込・宿泊料別)
定員:1日6組限定(1組4名まで)
予約:公式サイトにて5日前まで

・「新茶合組体験」概要
期間:2026年5月16日~6月30日
時間:9:00~10:00、10:30~11:30
料金:4,800円(税込・宿泊料別)
定員:1日6組限定(1組4名まで)
予約:公式サイトにて5日前まで

取材協力:界 遠州
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaienshu/

提供:

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