グッチが七宝焼に見出した日本の美──安藤七宝店との協業で描く“花鳥風月”

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世界のラグジュアリーメゾンが日本の伝統文化に着目する機会は少なくありません。しかし、その多くが表層的なモチーフの引用に留まるなかで、グッチが今回選んだのは、日本が誇る伝統工芸「七宝焼」でした。

グッチは、1880年代から七宝焼の技術を受け継ぐ安藤七宝店とのカプセルコレクション「Gucci x Ando Cloisonné」を発表しました。七宝焼の持つ繊細な美しさと、グッチのクラフツマンシップが出会うことで、日本とイタリア、それぞれの美意識が交差するコレクションが誕生しています。

グッチが七宝焼に見出した日本の美──安藤七宝店との協業で描く“花鳥風月”
Courtesy of Gucci

七宝焼という日本の芸術
七宝焼は、金属の上にガラス質の釉薬を焼き付け、細い金属線によって繊細な模様を描く日本の伝統工芸です。光を受けて変化する艶やかな色彩と、職人の手仕事による精密な表現は、日本工芸の中でも特有の存在感を放っています。

今回グッチが協業した安藤七宝店は、1880年(明治13年)創業。万博など国内外で数々の賞を受賞し、1900年には宮内省御用達を拝命した、日本を代表する七宝焼工房のひとつです。
約150年にわたり技術を継承し続けてきたその歴史は、日本の工芸文化そのものとも言えるでしょう。

Floraと花鳥風月の出会い
今回のコレクションで興味深いのは、単なる工芸とのコラボレーションではない点です。

グッチと安藤七宝店は、艶やかなGGモノグラムレザーをキャンバスに、花々が咲き誇る特別なデザインを共同制作しました。そこにはグッチを象徴するFloraモチーフを想起させる世界観と、日本の美意識である「花鳥風月」が重ね合わされています。

キャンペーンビジュアルでは、日本画家・湯口絵美子の作品を背景に採用。さらに切手をモチーフとした表現を取り入れることで、日本の文化や自然へのまなざしを現代的な感覚で再解釈しています。

グッチが七宝焼に見出した日本の美──安藤七宝店との協業で描く“花鳥風月”
Courtesy of Gucci

願いを託す花々
コレクションに登場する薔薇や百合のモチーフには、それぞれ願いや愛情を託す意味が込められています。

繊細なボタニカルディテールは単なる装飾ではなく、メッセージを宿す存在として描かれています。
グッチと安藤七宝店は、七宝焼の持つ芸術性とブランドのアイコンを融合させながら、一点一点に物語性を与えています。
グッチが七宝焼に見出した日本の美──安藤七宝店との協業で描く“花鳥風月”
Courtesy of Gucci

Bamboo 1947からスカーフまで
コレクションは、ブランドを代表するアイコンバッグ〔グッチ バンブー1947〕をはじめ、スモールレザーグッズ、スカーフ、キーリングまで幅広いラインアップで展開されます。グッチのヘリテージを象徴するアイテムに、日本の伝統工芸から着想を得たモチーフを落とし込むことで、過去と現在、イタリアと日本をつなぐ新たな表現が生まれています。

グッチが七宝焼に見出した日本の美──安藤七宝店との協業で描く“花鳥風月”
Courtesy of Gucci

包む文化という日本らしさ
今回のコレクションでもうひとつ注目したいのがパッケージです。各アイテムには、1000年以上にわたり受け継がれてきた日本の包布文化「風呂敷」に着想を得た特別仕様のパッケージを採用しています。大切な品を包み、守り、贈るという行為そのものに美意識を見出す日本文化。その考え方は、ラグジュアリーが単なる所有ではなく体験へと広がる現代において、改めて注目される価値観かもしれません。

工芸とラグジュアリーの未来
近年、多くのラグジュアリーブランドがクラフツマンシップを重要な価値として掲げています。
しかし本来、工芸とは単なる装飾技法ではなく、地域や歴史、文化を受け継ぐ営みでもあります。

今回の「Gucci x Ando Cloisonné」は、日本の伝統工芸をモチーフとして借用するのではなく、その背景にある美意識や文化を尊重しながら対話を試みたコレクションと言えるでしょう。

七宝焼、花鳥風月、風呂敷——。

グッチはこのコレクションを通じて、日本の美を単なる“ジャポニズム”ではなく、現代のラグジュアリーとして再解釈しています。

【INFORMATION】
七宝体験ワークショップ
安藤七宝店の職人を招き、チャーム制作を体験できるワークショップを開催。伝統工芸ならではの技法に触れながら、オリジナルチャームづくりを楽しむことができます。

日時・場所:
6月26日(金) - 6月28日(日) グッチ銀座7F イベントスペース
7月17日(金) - 7月20日(月) グッチ名古屋1F

お問い合わせ:
グッチ クライアントサービス
TEL:0120-99-2177

提供:

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