『時をかける少女』から20年。創作の痕跡を辿る「細田守の原点/展」
『時をかける少女』公開から20年。アニメーション映画監督・細田守の創作の軌跡を辿る大規模展覧会「細田守の原点/展」が、東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催されます。
©細田守の原点/展 | photo by ©FASHION HEADLINE
本展は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』を中心に、絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点を超える制作資料を展示する過去最大規模の展覧会です。単なる作品回顧展ではなく、細田守という映像作家がどのように作品を生み出してきたのか、その創作の原点に迫る内容となっています。
©細田守の原点/展 | photo by ©FASHION HEADLINE
『時をかける少女』から始まった映画監督としての出発点
2006年に公開された『時をかける少女』は、細田守にとって映画監督としての大きな転機となった作品です。展覧会開催に寄せたコメントの中で細田監督は、「自分で映画を一本作りたい」という思いから同作を企画したことが、映画監督としての大きな出発点だったと振り返っています。公開当初はわずか6館での小規模公開でしたが、多くの観客に支持されたことが、その後の創作活動を支える大きな励みになったと語っています。
©細田守の原点/展 | photo by ©FASHION HEADLINE
本展では、その『時をかける少女』をはじめ、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の制作資料を通して、細田作品を象徴する映像表現の成り立ちを読み解くことができます。
©細田守の原点/展 | photo by ©FASHION HEADLINE
名シーンの裏側にある“手仕事”
会場に並ぶのは、完成した映像ではなく、その手前に存在する膨大な制作資料です。絵コンテに書き込まれた演出指示、キャラクターの動きを決定づけるレイアウト、鉛筆の線が残る原画、そして作品世界を支える背景美術。それらはスクリーンでは一瞬で過ぎ去る場面が、どのような思考と技術によって形づくられたのかを物語っています。
©細田守の原点/展 | photo by ©FASHION HEADLINE
天井高約5メートル、約1,200平方メートルの大空間では、名場面を映像とともに体感できる展示も展開。制作資料と完成映像を往復しながら鑑賞することで、細田作品の映像演出を新たな視点から捉えることができます。
©細田守の原点/展 | photo by ©FASHION HEADLINE
学生時代まで遡る“創作の原点”
本展の大きな見どころのひとつが、『時をかける少女』以前の細田守に焦点を当てている点です。展示では、中学生時代に8ミリフィルムで制作した自主アニメーション作品や、金沢美術工芸大学在学中に制作した実写映像作品、油彩作品なども紹介。東映アニメーション時代の資料とあわせて、現在の映像作家としての表現へとつながる創作の源流を辿ることができます。
中でも注目したいのが、大学在学中の1989年に制作された実写映画『SILENT』です。言葉を失った世界を舞台にしたこの作品には、後の細田作品にも通じるコミュニケーションや人間関係への関心が垣間見えます。アニメーション監督として広く知られる細田守ですが、本展はその肩書だけでは捉えきれない、一人のクリエイターとしての歩みを浮かび上がらせます。
『サマーウォーズ』の“OZ”が現実空間に出現
『サマーウォーズ』ファンにとって見逃せないのが、仮想世界「OZ」を再現した展示エリアです。会場では、「KING KAZMA」と「LOVE MACHINE」の等身大フィギュアが登場し、作品世界を立体的に体験できる空間が広がります。
©細田守の原点/展 | photo by ©FASHION HEADLINE
また、細田作品をモチーフにしたオリジナルグッズ100点以上が販売されるほか、『サマーウォーズ』を中心に作品世界をイメージした「OZ Cafe」も併設。作品の余韻を別のかたちで楽しめる仕掛けも用意されています。
©細田守の原点/展 | photo by ©FASHION HEADLINE
完成された映画作品の向こう側にある、試行錯誤の痕跡と創作のプロセス。
【INFORMATION】
細田守の原点/展
会期:2026年6月20日(土)~8月31日(月)
会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6階)
開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
※毎週金・土曜日、祝前日および8月11日(火)~8月14日(金)は20:00閉館(最終入館19:30)
主催:CREATIVE MUSEUM TOKYO、「細田守原点/展」東京実行委員会
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
巡回予定:
大阪会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ[2026年10月28日(水)~2027年1月4日(月)]
福岡会場:福岡市美術館[2027年1月22日(金)~3月28日(日)]
富山会場:富山県美術館[2027年7月3日(土)~9月5日(日)]
本展は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』を中心に、絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点を超える制作資料を展示する過去最大規模の展覧会です。単なる作品回顧展ではなく、細田守という映像作家がどのように作品を生み出してきたのか、その創作の原点に迫る内容となっています。
『時をかける少女』から始まった映画監督としての出発点
2006年に公開された『時をかける少女』は、細田守にとって映画監督としての大きな転機となった作品です。展覧会開催に寄せたコメントの中で細田監督は、「自分で映画を一本作りたい」という思いから同作を企画したことが、映画監督としての大きな出発点だったと振り返っています。公開当初はわずか6館での小規模公開でしたが、多くの観客に支持されたことが、その後の創作活動を支える大きな励みになったと語っています。
本展では、その『時をかける少女』をはじめ、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の制作資料を通して、細田作品を象徴する映像表現の成り立ちを読み解くことができます。
名シーンの裏側にある“手仕事”
会場に並ぶのは、完成した映像ではなく、その手前に存在する膨大な制作資料です。絵コンテに書き込まれた演出指示、キャラクターの動きを決定づけるレイアウト、鉛筆の線が残る原画、そして作品世界を支える背景美術。それらはスクリーンでは一瞬で過ぎ去る場面が、どのような思考と技術によって形づくられたのかを物語っています。
天井高約5メートル、約1,200平方メートルの大空間では、名場面を映像とともに体感できる展示も展開。制作資料と完成映像を往復しながら鑑賞することで、細田作品の映像演出を新たな視点から捉えることができます。
学生時代まで遡る“創作の原点”
本展の大きな見どころのひとつが、『時をかける少女』以前の細田守に焦点を当てている点です。展示では、中学生時代に8ミリフィルムで制作した自主アニメーション作品や、金沢美術工芸大学在学中に制作した実写映像作品、油彩作品なども紹介。東映アニメーション時代の資料とあわせて、現在の映像作家としての表現へとつながる創作の源流を辿ることができます。
中でも注目したいのが、大学在学中の1989年に制作された実写映画『SILENT』です。言葉を失った世界を舞台にしたこの作品には、後の細田作品にも通じるコミュニケーションや人間関係への関心が垣間見えます。アニメーション監督として広く知られる細田守ですが、本展はその肩書だけでは捉えきれない、一人のクリエイターとしての歩みを浮かび上がらせます。
『サマーウォーズ』の“OZ”が現実空間に出現
『サマーウォーズ』ファンにとって見逃せないのが、仮想世界「OZ」を再現した展示エリアです。会場では、「KING KAZMA」と「LOVE MACHINE」の等身大フィギュアが登場し、作品世界を立体的に体験できる空間が広がります。
また、細田作品をモチーフにしたオリジナルグッズ100点以上が販売されるほか、『サマーウォーズ』を中心に作品世界をイメージした「OZ Cafe」も併設。作品の余韻を別のかたちで楽しめる仕掛けも用意されています。
完成された映画作品の向こう側にある、試行錯誤の痕跡と創作のプロセス。
本展は、細田守という作家の輪郭をあらためて発見する機会となりそうです。
【INFORMATION】
細田守の原点/展
会期:2026年6月20日(土)~8月31日(月)
会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6階)
開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
※毎週金・土曜日、祝前日および8月11日(火)~8月14日(金)は20:00閉館(最終入館19:30)
主催:CREATIVE MUSEUM TOKYO、「細田守原点/展」東京実行委員会
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
巡回予定:
大阪会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ[2026年10月28日(水)~2027年1月4日(月)]
福岡会場:福岡市美術館[2027年1月22日(金)~3月28日(日)]
富山会場:富山県美術館[2027年7月3日(土)~9月5日(日)]