佐藤卓×竹村真一による「コメ展」開催。米の歴史と未来を見つめ直す
コメ展
六本木・東京ミッドタウンのガーデン内に位置する「21_21 DESIGN SIGHT」では2月28日から6月15日まで、企画展「コメ展」が開催される。主食としての米の位置づけが揺らいでいる現代において、日本の文化の根幹をなすとも言える「コメのありよう」を見つめ直し、未来像を考える展覧会。ディレクターを務めるのは、21_21 DESIGN SIGHTディレクターでグラフィックデザイナーの佐藤卓と、文化人類学者の竹村真一。
佐藤氏は本展の公式ホームページにて、「縄文時代後期に始まった『コメづくり』は、多くの人の食を支える以外に、コメの売り買いという”経済”、コメづくりという”仕事”にも関わってきた。さらに、コメづくりから”道具”や”祭り”も生まれ、”芸能文化”も発展していった。日本におけるコメとは、人の営みを支える『関係』であり『仕組み』であり『方法』なのだ。これを、日本で育まれた優れたデザインと捉えることはできないだろうか」と企画にいたった背景を綴っている。
竹村氏も、「TPPや農家の後継者不足といった社会状況もさることながら、もっと根本的な文化やライフスタイルの部分で、『日本のコメ』は大きな曲がり角に来ている。