フェンディ一族が始めた社会貢献「カルミナ・カンプス」【INTERVIEW】
イラリア・ヴェントゥリーニ・フェンディ氏
ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DSMG)は、エシカルブランド「カルミナ・カンプス(Carmina Campus)」をフィーチャーしている。「メイド・イン・アフリカ」ラインの新作がそろう。同ブランドは再利用素材を用いたバッグやアクセサリーなどをデザイン。来日したデザイナーのイラリア・ヴェントゥリーニ・フェンディに話を聞いた。
――今回DSMGで発表しているコレクションについて教えてください。
「メイド・イン・アフリカ」ラインは、ケニアで開発・生産されているバッグです。サファリテント用の丈夫なキャンバス生地を外側に用い、内側には伝統的なカンガという色鮮やかなプリントの布を貼っています。このプロジェクトでは、“NOT CHARITY, JUST WORK”をスローガンにしています。
特に女性の地位向上を目指し、将来自立できるような技術を身につけてもらえるよう訓練を行っています。
――もともとイタリアのラグジュアリーブランド、フェンディ一族の出身で、「フェンディッシモ」ラインのクリエーティブディレクターだったと伺いましたが、起業の経緯は?
フェンディを離れた時は、根本的に人生を変えたいと思っていて、ファッションの世界にはもう戻って来ないと思っていました。