1万人のラインダンスでギネスに挑戦。元タカラジェンヌ汐美真帆に聞く、日本を笑顔でつなぐプロジェクト
宝塚市民はもちろん、全国津々浦々から参加表明してほしいとの想いから、汐美は、東京から参加する人のために無料でレッスンを教えている。
「実は、私自身、ラインダンスを踊るのは95年の(宝塚歌劇団)研究科5年に在籍時以来なんです。ラインダンスは名前の通り、“人と人がつながる”ダンスなので、手をつないだ相手の動きの邪魔しないように、メンバーみんなの動きがキレイにみえるように踊るものだから、自然と思いやりの心が芽生えるのもステキですよね。
しかも、今回の挑戦には石巻の中学生11人も参加したいと言ってくれています。きっかけは、数年前に震災支援で女川に行った際の中学校の先生との出会いです。その先生が石巻に転勤された先の11人の生徒と、宝塚でラインダンスを一緒に踊りたいという想いを抱いています。今は、その遠征資金の募金活動を必死に行っているところです」
兵庫と宮城はともに震災を経験した土地であることからも、汐美の想いは並々ならぬものがあるのだろう。インタビューに答えるいきいきとした表情から、彼女自身が、今回の挑戦を通して様々な人との触れ合いを楽しんでいることがよく分かる。
彼女のその気持ちはもちろん、レッスン受講者たちにもしっかりと届いている。