アボリジニアートが新宿伊勢丹に集結。エミリー・ウングワレー作品も販売
アボリジニアート 作業の様子
6万年とも言われる長い間、大自然の中で狩猟採集生活をしてきたオーストラリアの先住民・アボリジニは、文字を持たなかったことから、砂の上や人体に「文字に代わるビジュアル」を描いて自らの想いを表現してきた。
そんな彼らに転機が訪れたのは1971年のこと。イギリス人の美術教師ジェフリー・バーデンが、アクリル絵の具を使ってキャンバスに描くことを教えたことがきっかけとなり、彼らの描く「アボリジニアート」は瞬く間に現代美術界に知られるところのものとなったのだ。
西洋美術からかけ離れた偏狭の地で生まれる“裸足のアーティストたち”による作品は、今や最先端のコンテンポラリーアートとして高く評価され、世界各国のメジャーな美術館に所蔵されているほど。
日本では紹介されることが少ないその貴重なアートの数々が、9月10日から16日まで、伊勢丹新宿本館5階アートギャラリーでお披露目される。
展示点数は60点ほどで、中には、アボリジニの天才画家と評されるエミリー・ウングワレーの作品もある。すべて購入可能で、中心価格帯は10万円台から40万円台だが、エミリーの作品に限っては少々高額。
作品をセレクトしたのは、アボリジニアート・プロデューサーの内田真弓。