ギャルソン、ヨウジら現代ファッションを四つの視点から考察する展覧会、ハンブルグで開催中
ドイツの北部にある都市ハンブルクでは、現代ファッションをテーマとした展覧会「インサイド・アウト」が開催されている。会場はデザインや工芸作品を展示するハンブルク工芸美術館。展示されているのは、川久保玲、山本耀司、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris Van Herpen)といった80年代以降に活躍したデザイナーによる様々な衣服。本展では、55点のファッションデザインを「Exposure(暴露)」「Simulation(擬態)」「Alienation(疎外)」「Reshaping(再形成)」の四つの視点から紹介している。「Exposure(暴露)」では、本来衣服が隠すべきである身体をあえてさらすようデザインされた衣服を展示。ベルンハルト・ウィルヘルムがデザインしたのは胸の部分が切り抜かれたTシャツ。他にも身体の大部分を露わにしたガレス・ピューのドレスなど、服と身体が密接な繋がりを持つことを強く感じさせる作品が並ぶ。「Simulation(擬態)」では身体の形を変えてしまうようなデザインを紹介している。
中でも特に目を引くのはイリス・ヴァン・ヘルペンのドレス。