くらし情報『MOMATで現代美術家・高松次郎回顧展。トラフ会場構成』

MOMATで現代美術家・高松次郎回顧展。トラフ会場構成

高松次郎《誕生》1960年 三鷹市美術ギャラリー蔵

高松次郎《誕生》1960年 三鷹市美術ギャラリー蔵

東京国立近代美術館は、現代美術家・高松次郎の回顧展「高松次郎ミステリーズ」を開催する。期間は12月2日から3月1日まで。

高松の作品は時期によって素材や表現方法が大きく変わり、彼の作風や意図をわかりにくいものとしていた。そこで、今回は3人のキュレーターが初期、中期、後期の作品をそれぞれ担当。美術誌などに残された言葉を引用しながら、高松という人物像とその作品をわかりやすく紐解いている。

会場ではオブジェや彫刻、絵画など、約50点に及ぶ作品を展示。その他、約150点のドローイングが公開される。その中には、高松を代表する「影」シリーズの他、木や鉄を用いた立体シリーズ「単体」「複合体」なども収録。
絵画へと傾倒していた晩年に発表された「異食材」シリーズも一挙公開される。

会場構成はトラフ建築設計事務所が担当。「影」シリーズの仕組みを体験できる「影ラボ」や、高松の脳内世界を一望にできる「ステージ」など、様々な仕掛けを用意した。グラフィックデザイナーの菊地敦己が担当した、オリジナルタイトルロゴにも注目したい。

開催期間中には12月7日を皮切りに、各キュレーターによるリレートークが全3回にわたって開催される。

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