くらし情報『コスチュームナショナルのオフィスに茶室が出現。草間彌生など現代アートが融合』

コスチュームナショナルのオフィスに茶室が出現。草間彌生など現代アートが融合

障子は葦をデザインしたもの

障子は葦をデザインしたもの

「コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)」は今夏、東京・南青山のCoSTUME NATIONAL Aoyama Complexの2階を改装して新たに茶室を設え、その茶室を中心に応接スペースを増床した。

裏千家の様式にのっとった茶室「辰巳庵」は、オーナーの白井一成の父の名が由来。地のエネルギーを表す蛇(巳)と、それが天に昇って行く龍(辰)を合わせた名前だ。設計は岡山伸也が担当した。

4.5畳で床の間、躙り口、茶道口など主な平面構成は基本に順じ、床柱、床框、明かりなどはいくつか省略、天井高さは6尺3寸(約1.9m)というコンパクトな造りだ。「従来の茶室と比べて異母兄弟の風貌が感じられる」と岡山は語る。

内部には一本の柱も無く、点前座側に茶道口だけが設けられている。躙り口側には1.2メートル四方の大きな窓が設けられ、そこに巨大な掛け障子が掛けられた。
この障子は葦をデザイン。宝ヶ池の保養所での父子の思い出を元に白井がデザインしたもの。将来さまざまな芸術家にデザインを依頼することを予定している。

また、現代アートに造詣が深い白井らしく、館内には多くのアート作品を展示している。

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