毎年11月に伊勢丹新宿店で開催されるシャンパーニュの祭典「ノエル・ア・ラ・モード(NOEL A LA MODE)」。12回目を迎える今年は11月19日から25日の期間、同店本館6階催物場に約30ブランドの珠玉のシャンパーニュが並ぶ。会場音楽を監修した音楽家の菊地成孔さんにシャンパンの魅力について訊いた。「音楽とシャンパーニュのマリアージュ」と題し、シャンパーニュを嗜みながら聴くのにふさわしい音楽を同会場のために監修した菊地さん。デューク・エリントンのジャズ、マリア・カラスのオペラから、ファレル・ウィリアムスの「IN MY MIND」、UA×菊地成孔のジャズまで、独自の審美眼でシャンパンを飲みながら聴きたい音楽をセレクトした。菊地さんにとってのシャンパンの魅力とは、「日本酒やワインがローカリティーを追求する時流の中で、シャンパンというのはローカリティーを持たない存在。シャンパーニュ地方で作られているといった地域性より“シャネル”や“ポルシェ”と同じように“シャンパン”という固有の存在なところ」だとか。今年のノエル・ア・ラ・モードでは「熟成」が一つのキーワードになっており、会場にも各メゾンこだわりの地下セラーで時を重ねたビンテージシャンパンがそろう。