ラグジュアリーファッションにパラダイムシフトを起こすケリング--マリ=クレール・ダヴォ1/3【エシカル特集】
全世界、全ブランドのケリング社員を対象に、サステイナブルなビジネスアイデアを募集し、受賞者に実行に向けた資金を授与する社員向けケリング・サステナビリティ・アワードでスピーチを行うマリ=クレール・ダヴォ氏
2013年6月、フランスの企業グループPPRがケリング(Kering)と社名変更したという情報は、ファッション関連のメディアに大きく報じられた。
ケリング グループは、「グッチ」「ボッテガ・ヴェネタ」「サンローラン」「ステラ マッカートニー」などのラグジュアリー部門18ブランドと「プーマ」「ボルコム」などのスポーツ&ライフスタイル部門5ブランドからなるもので、このグループのビジネススタイルは、新しい時代の到来を感じさせた。その企業活動の中心には、近年メディアに頻繁に取り上げられる環境問題や、女性に対する暴力の撲滅のための活動に取り組み、持続可能=サステイナブルな企業を目指すというビジョンがある。
ケリングが取り組むサステイナブルビジネスについて、同社サステナビリティ部門を統括するマリ=クレール・ダヴォ氏に話を聞くチャンスに恵まれた。
1992年国連主導のもとブラジルのリオデジャネイロで「地球サミット」