くらし情報『深さと妖しさ、愛らしさが混在する「犬の系図」展開催』

深さと妖しさ、愛らしさが混在する「犬の系図」展開催

12月19日から代官山「GALLERY SPEAK FOR」で、画家・イラストレーター曄田依子の「犬の系図」展が開催される。1月14日まで。

獅子のような犬、鯉の態様を借りた金魚、絵画化された文字、現代女性による吉祥図など透明水彩画が展示される。グラデーション豊かで繊細だが、伝統文様とそのコンセプトを土台に、ミックスカルチャーによるズレや違和感が少なからず含まれている。インド、中国、朝鮮半島、日本など、アジアの信仰のあり方や世界観、幸福の思想を観察して得られた視点から生み出される作品には、深さと妖しさ、愛らしさが混在。

本展タイトルは、彼女の絵画観を最もよく表す「獅子狛(ししこま)」シリーズから。
「古代、信仰のため日本に呼ばれ、獅子から犬へと転じた狛犬に、愛玩犬の歴史や、それがぴったりと寄り添い続けてきた人の歴史との相関を見続けている」という。
獅子狛の新作が本展の骨格となり、「福字」「違和感」などこれまでのアーカイブの他、大小の原画やジークレープリント、立体作品など約40点あまりを展示・販売。
また、獅子狛をモチーフにしたアクセサリーやクラッチバッグ、クッション、オリジナルのダルマやしめ縄飾りも販売される。

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