建築家・黒川紀章らがアートワークを手がけたレコードジャケットを収録。ジョルジオ・マッファイが考察する「アートと音楽の関係」【NADiffオススメBOOK】
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店、ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。
■「Records by artists 1958-1990」ジョルジオ・マッファイ(Giorgio Maffei)
2013年ボローニャ大学図書館にて開催された、イタリア人美術評論家ジョルジオ・マッファイのキュレーションによる展覧会の図録。本展では、自身がコレクトした約500点に及ぶレコードのジャケットを展示。50年代は、音楽家に限らずビジュアルアートやパフォーマンス、文芸といった多分野の作家が新しい表現手段として「音」を用い始めた時代。その時代から音を使った実験的な試みが行われていたことが膨大なレコードコレクションによって明らかにされている。図録では、ブライアン・イーノ、スティーヴ・ライヒに代表される音楽家のレコードや、イヴ・クライン、ジャン・デュビュッフェ、黒川紀章らがアートワークを手掛けた貴重なレコードジャケットなどの展示品を掲載している。