中国が本物志向に。日本の高付価値素材へ期待高まる【インターテキスタイル上海2014年秋3/3】
「Japan Pavilion 2014」
「インターテキスタイル上海アパレル・ファブリックス-2014年秋」では、日本もパビリオン「Japan Pavilion 2014」を中心に各社が出展。日本からテキスタイルトレンドを発信した。会場では連日、日本ならではの高付加価値商品を求めて、多くのバイヤーが足を運んだ。
12回目の参加となる東洋紡は、アクリル素材をメインに、中国のインナー用途に素材提供。スポーツやホームウエアへの需要増を受けてインドネシアやベトナム、台湾など海外生産オペレーションを強化している。世界初の吸湿発熱性繊維や、徐々に注目を集め始めているという除菌繊維などを紹介。「日本ゾーンには、高くても他にはない高品質やユニークな素材を求めてくる。世界で戦うには、日本らしさ、東洋紡らしさを出していきたい。
中国の若者ファッションへの意識が変化しており、インナーなど見えないおしゃれにもこれから気を使うようになると予想している」と担当者。
東レは、主力であるエクセーヌやニットなど最新の素材をそろえた。パリコレクションに参加している著名ブランドが使用する素材にも注目が集まった。担当者は「前は値段を聞いただけで帰ってしまうバイヤーが多かったが、今は商談になる。