ひょっとこがお道化る--「theSakaki」榊弘太郎2/5【INTERVIEW】
theSakakiで目を引くのは、そのルックブックだ。「笑えた方がいいじゃないですか」と毎シーズン登場するひょっとこがアイコン。デビューの12SSは、ひょっとこが国会議事堂の前に佇むというインパクトあるビジュアルから始まった。14-15AWでは悪役を専門とする芸能事務所「高倉組」からモデルを起用し、話題となった。ルックブックが独り歩きしたが、「所詮半年のこと」と述べる榊。では、15SSではどうなるのか?「いわゆるルックブックは止めます。写真それぞれが1枚の写真として楽しめるようにするつもりです。ルックブックってある種の答え合わせみたいなとこありますよね?そういうのはもういらないと思うんです。
例えば、強面俳優を起用した14-15AWを見ると、そういう方に向けて売りたいのかな?とか思われます。逆に肩幅の狭い中性的な人を使ったら、同じオーバーサイズの服を着せてもフェミニンなイメージになりますよね。そういうのが嫌なんですよ、自由でありたいんです。ブランド側からイメージを押し付けるのは変でしょう。ルックブックというトータルで流し見する集合体の中の1枚というより、1枚にスポットを当てて、その写真の中で使われているのがたまたまtheSakakiみたいな。1枚というのは絵画とかトレーディングカードとかそういう感じです。でも(ファッションビジュアルは)せっかく撮ったのに半年で無くなる、しかも洋服に興味ある人しか過去のものは見ないじゃないですか。だからこそ毎シーズンいつ見ても楽しめるクオリティーを目指しているんです。
15SSは目の前にいきなり1枚差し出されて、良いね、と言ってもらえるのが理想ですね」12-13AWでは金屏風の前で撮影。“和”と言われることに「くくられるのが嫌」ということで、14SSでは初となる外国人モデルを起用。黒人とひょっとこがコラボレーションした。和について、「トレンドとしてやっているのか、日本人だからやっているということなのかで捉えられ方が変わってきますよね。僕は日本人だからやっているだけ。元々日本史が好きですし、日本以外で生活したこともないし、まだまだ日本の知らないところいっぱいありますから」と飄々としている。3/5「ファッションではなくガンダムを作る」に続く。1/5「縛られたくない男の美学」に戻る。
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