ファッションではなくガンダムを作る--「theSakaki」榊弘太郎3/5【INTERVIEW】
ファッションはシーズン毎にコレクションが生み出され、それにより新しいトレンドが生まれる。しかし、榊は異なる観点から見ているようだ。「新型を毎シーズン作るのではなく、あるアイテムが出来上がったらそれをずっと続けていく。これ!というものを作り出し、それの性能を追求していく作り方をしています。洋服って袖通して、足通して、ボタン留めて、と結局仕様って変わりません。決められたカテゴリーの中で皆がちゃがちゃやっているだけの気がします」。これはオーギュストプレゼンテーションでの経験からという。theSakakiは当初からの定番アイテムがある。
布帛のカットソー・thebang(ジパングと襦袢を掛けた造語)やスタジャンなどがそうだ。それぞれ毎シーズンマイナーチェンジが行われ、少しずつ進化する。「例えば富野(由悠季)さんが作ったガンダムって、Zであろうと∀であろうとガンダムじゃないですか。それはガンダムが良いからガンダムだと思うんですよ。そういう恒久的な、うちにしか無いもので、自信や責任あるアイテムを作り出したいんですよね。世のため人のためじゃないですけど、便利で、買ってくれた人が幸せになってもらえるものというか。野菜の皮を洗う用にイボイボが付いた手袋ありますよね。ああいうの良い。
ちゃんと需要がありますから」定番のワイドパンツ一つとっても、そのアイテムにしっかりとした理由付けがある。「今ってストレッチが入ったタイトパンツが多い。そこにみんな向かっていきます。でも僕は気にしません。ストレッチがない代わりにゆとりがあるものを欲しがる人もいますから。うちの特徴は、ウエストやポケット口など直線部分はテープを使っています。これにより縫製工程を減らし、コストも抑え、かつクオリティーの安定を図っているんです」4/5「デザイナーはファッションをやらなくていい」に続く。2/5「ひょっとこがお道化る」に戻る。
(c)FASHION HEADLINE
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