後ろ姿をスタイリング、三越伊勢丹が“バックシャン”を提案
(c) FASHION HEADLINE
モデルのマネキンがすべて後ろ向きの婦人服売り場が誕生した。伊勢丹新宿店本館4階で3月4日よりスタートした「バックシャン・ビューティー(BACK SCHOEN BEUTY)」は女性の後ろ姿の印象にスポットを当て、自社独自企画オンリーエムアイ(ONLY MI)企画として、19ブランド全80型(内、三越伊勢丹限定76型)でキャンペーンを展開。同企画は三越日本橋店、三越銀座店でも同日よりスタート、同様に後ろ姿のマネキンで展開されている。”バックシャン”とは、バック(英語の後ろの意味)と、シャン(ドイツ語schoenで美しいの意味)の造語で昭和の流行語。今回、三越伊勢丹がMI企画として打ち出した背景は、女性の社会進出にともない可処分所得が多く感度の高いミドル世代が、オフィシャル、ソーシャルな場でのインプレッションマネージメント(印象操作)の重要性を意識。後ろ姿、見えない部分をチェックする女性が潜在的にマーケットに存在するという背景から、同社が手掛けている国産アパレルのエレガンスマーケットのブランドと「バックシャン・ビューティー」のアイテムを共同開発した。「バックシャン・ビューティー」のアイテムの特徴は大きく、1.柄、2.シルエット、3(.ディテールの)デザイン、の3要素。背中にプリントを大きく使用したドレスやブラウス、背中のドレープを美しく見えるドレス、背中にデザインとしてのジップアップを施したドレスなど。
さらにジャケットの後ろのハギを通常より枚数を多くすることで面数を増やしたジャケット、切り替えにシャーリングを施しウエストを細く見せる工夫や、背中をレースやシフォン、オパール加工などトランスペアレントな素材への切り替えなど、通常より工程数が増加しているものが多く、価格は通常の各ブランドの中心価格帯より若干高め。「オンリーMI企画は新客創造という目的があり、これまでにもトリップドレスとして出張着の提案や、前シーズンはドレス・オン・ドレスというテーマでドレスの上に着るドレスとしてアフターオフィスのフォーマル、ソーシャルシーンへの対応した企画が好評を得た。今回の”バックシャン”は、日本でも見返り美人という文化的背景も有り、従来“フロントシャン”中心に開発されてきたデザインから、視点を違えた企画で新しい顧客創造につながれば」と担当バイヤーは話す。今回、同企画に参加している主なブランドは、アクアスキュータム、アマカ、アンテプリマ、エポカ、自由区、シンクロクロッシングズ、スキャパ、ダックス、WB、ハロッズ、フィロ・ディ・セタ、フランコ フェラーロ、ブラン ルビエ、ベラルディ、ポールスチュアート、モガ、モディファイ、ユマコシノ、レオナールなど(*ブランドは展開店舗によって変わる)。
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