くらし情報『展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」長野・安曇野ちひろ美術館で、ふたりの軌跡と油彩画を紹介』

2023年9月25日 12:30

展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」長野・安曇野ちひろ美術館で、ふたりの軌跡と油彩画を紹介

展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」長野・安曇野ちひろ美術館で、ふたりの軌跡と油彩画を紹介

展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」が、2023年11月30日(木)まで、長野・安曇野ちひろ美術館にて開催される。

いわさきちひろと師・中谷泰の姿に迫る
戦争と家制度に翻弄されながらも、いわさきちひろは絵を描くことへの情熱を断ち切れず、終戦後画家になることを決意。そんなちひろが画家として巣立つまでの過程を見守った唯一の画家が、戦中にちひろが師事した中谷泰(なかたに たい)であった。

油彩や2人の交流の証を紹介
展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」では、戦後美術の奔流の中、それぞれの道を模索したちひろと中谷の姿に迫る。会場では、戦災を逃れた唯一のちひろの油彩《なでしことあざみ》や、戦時中に中谷がちひろをモデルに描いたとされる油彩《婦人像》が展示される。

さらに2人が一緒に滞在した旧満州(中国東北部)での資料や中谷の油彩、終戦後にちひろが中谷へ送った手紙など、歩んだ道は少しずつ違えど亡くなるまで続いた2人の交流を紹介する。

“民主主義的な表現”を求めていた画壇の潮流に近づきながらも、ちひろと中谷は終戦後、身近な人物や静物を見つめ、独自のリアリズムを追求した。1960年代後半以降、ちひろは絵本を舞台に活躍の幅を広げ、絵で展開する絵本シリーズで新たな表現の可能性を切り拓いた。

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