新施設「魔法の文学館」が江戸川区に -『魔女の宅急便』作者・角野栄子の世界観を表現、設計は隈研吾
「魔法の文学館」が、東京都江戸川区の「なぎさ公園」内に、2023年11月3日(金・祝)に開館する。10月3日(火)より、日時指定の事前予約を受け付ける。
『魔女の宅急便』作者・角野栄子の世界観を表現「魔法の文学館」
角野栄子は、『魔女の宅急便』の作者として知られる児童文学作家。3歳から23歳まで江戸川区北小岩で過ごし、1970年に作家デビューを果たす。代表作『魔女の宅急便』は、1989年にスタジオジブリ作品としてアニメーション映画化され、大きな話題となった。2018年には児童文学の「小さなノーベル賞」と言われる国際アンデルセン賞作家賞を受賞した。
「魔法の文学館」は、そんな角野栄子の想像力溢れる夢いっぱいな物語の世界観を表現する施設。同時に、児童文学の素晴らしさを発信することを目指している。
また建物の建築は、日本を代表する建築家・隈研吾が担当。白を基調にした洗練された外装が特徴だ。
「いちご色」の空間に並ぶ約10,000冊の児童書
建物の内部は、『魔女の宅急便』の舞台となった「コリコの町」をイメージしたポップな「いちご色」で彩られているのがポイント。たとえば1階エリアには、小さな“おうち”が集まったかのような本棚、ソファなど、いちご色に彩られた空間が広がる。このエリアに足を踏み入れると、角野の代表作のキャラクターたちが登場するプロジェクションマッピングが壁一面に映し出される様子も見ることができる。
1階「黒猫シアター」
1階の細長い廊下を進んだ先には、隠れ家のような「黒猫シアター」が出現。4面スクリーンにより、『おばけのアッチ』や『リンゴちゃん』など、人気キャラクターが登場するインタラクティブなプログラムを体験可能だ。
2階「ライブラリー」
1階の「コリコの町」と同様に、いちご色の本棚が並ぶ2階「ライブラリー」には、角野の著作はもちろんのこと、魔法の文学館の館長でもある角野がセレクトした“とびっきりワクワクする”、“思わず手を伸ばしたくなるような”世界の児童書や絵本約10,000冊が勢揃い。
訪れた子どもたちが自由に本を選び、手に取り本に親しみ、さらには夢の膨らむ想像力を育むことができる。
2階「栄子さんのアトリエ」
角野の仕事場を模したコーナーも設置。ここでは、デスクに置かれた直筆原稿や絵具などの文房具、さらには棚に並んだ愛読書や旅先で集めた美しい小物を鑑賞できる。2階「ギャラリー」では企画展を開催
また、“魔女の家”をテーマとした内装の2階のギャラリーでは、角野や児童文学にまつわる企画展を半年ごとに開催する。オープンに合わせて開催される第1回となる企画展は、「魔女まじょ展」。角野が世界各地から集めた“魔法人形”コレクションを紹介する。
“いちご色”グッズなどを販売するショップやカフェ
館内には、ショップやカフェもオープン。ショップでは、 “いちご色”のオリジナルグッズや角野作品のキャラクターグッズ、角野が愛用するアトリエコートやセレクト雑貨など、ここでしか手に入らないオリジナルグッズなどを販売する。
さらに、3階にオープンする「カフェ・キキ」では、角野作品に登場するスペシャルメニューなど、多数のスイーツ・フードメニューを用意。旧江戸川を一望できる、見晴らしの良い空間にて、角野作品の世界観に浸ることができる。
施設概要
「魔法の文学館」(江戸川区角野栄子児童文学館)
オープン日:2023年11月3日(金・祝)
所在地:東京都江戸川区南葛西7-3-1 なぎさ公園内
開館時間:9:30~17:30(最終入館 16:30)
休館日:火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:一般(15歳以上) 700円(500円)、子ども(4歳~中学生) 300円(200円)
※( )内は江戸川区在住・在勤・在学者割引料金。入館時に証明できるものを提示すること。
※3歳以下は無料。高齢者割引なし。
※20名以上の団体は2割引き。来館希望日の3ヶ月前までに要申し込み。
<入館方法>
チケット抽選申込予約開始日:2023年10月3日(火)10:00
予約受付:
・入館日時をインターネット予約にて受付。
・予約方法は抽選式と先着順を組み合わせ。
・抽選式は2週間後から2ヵ月先まで申し込みが可能。
・先着順受付期間は直近の2週間前。
・当日窓口にて予約画面を提示の上、入館料を支払い。
当日受付:
・予約状況に余裕がある場合は、館の窓口にて予約なしで受け付け。
・受付状況は公式サイトの「当日受付状況」で確認可能。