2023年10月20日 11:00
映画『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』音楽と向き合う“生き様”に迫るドキュメンタリー
ピアニストのフジコ・ヘミング(FUZJKO HEMMING)に密着したドキュメンタリー映画『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』が、2024年秋に公開される。
ピアニストのフジコ・ヘミングとは
日本人ピアニストとロシア系スウェーデン人画家の間に生まれたフジコ・ヘミングは、幼少の頃よりピアノを始め、世界的音楽家・レオニード・クロイツァーに師事。ベルリン芸術大学を優秀な成績で卒業後、ヨーロッパ各国で演奏のキャリアを重ねピアニストとして高い評価を受けるものの、コンサート直前に風邪をこじらせ聴力を失ってしまう。
絶望と貧困の中で治療に専念し、ドイツ各地で音楽教師として生計を立てながら演奏活動を続けていたフジコ・ヘミングは、1999年にNHK ETV 特集で紹介されるやいなや反響を呼び、CDアルバムは200万枚というクラシック界では異例のヒットを記録した。その後はパリに居を構え、世界の著名オーケストラと数多く共演。メジャーデビューから20数年を過ぎてもなお、世界中で年間約60本に及ぶコンサートで演奏し、その多くはソールドアウトとなっている。
音楽活動に加え、イラストレーターとしての評価も高く、終戦翌年の1946年に描いた絵日記を『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』として出版。