「連載30周年記念 名探偵コナン展」東京・大阪ほか全国巡回、6つのテーマで追う歴史と魅力
人気漫画『名探偵コナン』の連載30周年を記念した展覧会「連載30周年記念 名探偵コナン展」が東京・池袋での開催を皮切りに全国へ巡回。池袋・サンシャインシティでは、2024年1月12日(金)から2月25日(日)まで開催される。
『名探偵コナン』の連載30周年を記念した展覧会
原作者・青山剛昌による『名探偵コナン』は、1994年1月より小学館「週刊少年サンデー」にて連載がスタートし、2024年1月に連載30周年を迎える。これまでの104巻にわたるコミックスは、全世界で累計発行部数2.7億部を突破。TVアニメシリーズも放送1000回を超えるなど、勢いがとどまることを知らない人気作品だ。2024年4月には、27作目となる劇場版最新作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(100まんドルのみちしるべ)』が公開されることも決定している。
6つのテーマで歴史と魅力を深堀り!
「連載30周年記念 名探偵コナン展」では、連載30年の歴史を感じるイントロダクションエリアを皮切りに、『名探偵コナン』の作品の魅力を6つのテーマごとに深堀り。各エリアではパネル展示を中心に、印象的なエピソードなどを交えて紹介する。
また、本展オリジナルグッズもバリエーション豊富に販売される。
『名探偵コナン』のこれまでの歩みを振り返るイントロダクション
展覧会の幕開けを飾るイントロダクションエリアでは、江戸川コナンのカラーオブジェと共に『名探偵コナン』のこれまでの歩みを振り返ることができる。コナンのオブジェの背景には、コミックスの表紙や挿絵などが展示され、30年の歴史をおさらいして次のエリアへと足を進めることができる。
【第1章】名言を振り返る“言葉”に迫るエリア
第1章は、キャラクターたちの“言葉”に迫るエリア「CONAN’s Words」。作品を通して紡がれてきた、それぞれのキャラクターたちの思いや信念がにじみ出た数々の名言を振り返ることができる。
中でも登場するたびに印象的なセリフを残す工藤新一の“言葉”に注目。「推理に勝ったも負けたも、上も下もねーよ…真実はいつも…たった一つしかねーんだからな…」は、第10巻で西の名探偵・服部平治に対し、推理における新一の信念を伝えたものだ。江戸川コナンの決め台詞「真実はいつも一つ!」の印象を強めるような言葉となっている。
初登場時は新一に対して敵意を剥き出しにしていた平次も、今や新一、コナンにとっては気の許せる仲間でありよきライバル。そんな平次が、第28巻 FILE.6-10『そして人魚はいなくなった』にて、崖下に落ちそうになってしまった和葉に対して放ったセリフ「う、動くな和葉…動いたら…殺すぞ…」は、ファンにとっても印象深いものだろう。このセリフは映画『名探偵コナン から紅の恋歌』にて、「その手離したら…殺すで」というセリフとなって登場し、ファンを悶絶させた。
【第2章】“ラブコメ”要素に触れる「愛」の形を紹介
作品の魅力の一つとも言える“ラブコメ”要素に触れる第2章「CONAN’s Love」。作者の青山剛昌も、『名探偵コナン』は最初から殺人ラブコメにしようと思っていたくらい重要な要素だ。恋愛を超えた様々な「愛」の形を紹介するこの場所では、作品を追うごとに進展していく恋愛模様を振り返る。
ここでは、それぞれのカップルにフォーカスして「愛」の形を深堀。少年探偵団、工藤新一&毛利蘭、服部平治&遠山和葉、鈴木園子&京極真といったカップルを取り上げ、両想いなのに気持ちが通じ合っていない、もどかしくキュンキュンするようなエピソードを目の当たりにできる。
佐藤刑事&高木刑事をはじめ、警察内でのカップルの恋愛事情は刑事恋物語として紹介。佐藤刑事&高木刑事カップルといえば、2016年に実施した「ファン投票セレクション」で第1位を獲得した、第36巻と第37巻に収録の『帰らざる刑事』から『バイバイ…』までのストーリー『揺れる警視庁』が人気だ。佐藤刑事と一時的に行動を共にしていた刑事、松田陣平とのつらい記憶を乗り越え、その後晴れて付き合うことになった。
【第3章】「ミステリー」をテーマに暗号やダイイングメッセージに注目
「CONAN’s Mystery」と題された第3章では、ミステリーをテーマに、「名探偵コナン」に出てきた様々な暗号やダイイングメッセージをフィーチャー。犯行に使用された暗号やダイイング・メッセージの数々を、コナンたちがどのように推理したのか振り返ることが可能だ。徐々に明らかになりつつある“黒ずくめの組織”との関係性についても掘り下げていく。
また、情報を探る際などに便利な変装術にも焦点を当てる。特に黒ずくめの組織のメンバー、ベルモットやバーボンらは、様々な人物に変装して人々を欺いてきた。
作中では、顔をひっぱり「ビリッ」という音と共に変装を解いているのが印象的。会場では、設置されたゴミ箱内を覗くと、用済みとなった特殊メイクの残骸を目撃することができるため、誰が誰に扮したものなのか、考えを巡らせながら覗いてみてほしい。
【第4章】“犯人”にフォーカス
第4章は「CONAN’s HANNIN」。『名探偵コナン』の影の立役者でもある犯人たちにフォーカスを当て、これまでの作品に登場した犯人を掲示するエリアだ。
このエリアに足を踏み入れると、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」のメロディが流れていることに気付く。第7巻 FILE.2-7『ピアノソナタ「月光」殺人事件』に登場した、12年前に亡くなったピアニスト・麻生圭二の息子、成美(せいじ)は、コナンが唯一亡くしてしまった犯人だ。この事件に心を痛めたのは、コナンだけではないはず。「月光」の音色と共に、悲しき殺人劇の真相に想いを馳せ、また様々な犯人たちの背景を振り返ることができる。
心に残る犯人たちを振り返ったあとは、強烈なインパクトを残した犯人6選を見ることができる。第1巻 FILE.1『ジェットコースター殺人事件』、第5巻 FILE.1-5『山荘包帯男殺人事件』などの犯人がランクインしている。
事件解決に欠かせない阿笠博士による発明品が展示されるのも、本章の魅力のひとつ。蝶ネクタイ型変声機、ターボエンジン付きスケートボードといった発明品について解説する。ガラスのケース内には、キック力増強シューズや腕時計型麻酔銃の麻酔銃が展示される。なおこれまで作中に登場した麻酔銃の本数は、なんと88本にのぼる。
【第5章】キャラクターたちの関係性や信念へと迫る
第5章の「CONAN’s Justice」では、キャラクターたちの複雑な関係性、原動力、譲れない信念へと迫る。無念にも散っていった家族や仲間、愛する人、そしてその悲しい別れを乗り越えて、彼らの遺志を継ぐ者を紹介する。
たとえば、元組織のメンバー・シェリーこと灰原哀の姉、宮野明美は、とことん妹思いな姉であったことが展示パネルから再確認できる。ほかにも、安室透こと降谷零は、松田陣平や萩原研二、伊達航といった無念にも亡くなってしまった友のため、公安の刑事として活動し続けていることが分かる。
【第6章】神出鬼没な大泥棒「怪盗キッド」を深堀り
第6章の「CONAN’s Magic」では、劇場版最新作にも登場する「怪盗キッド」を深堀り。コナンの好敵手であり、神出鬼没な大泥棒「怪盗キッド」のこれまでの活躍を目にすることができる。パネルでは、コナンとキッドの対決を一挙紹介する。
時に味方同士としてコナンと共闘しているのもポイント。第78巻 FILE1-7『漆黒の特急』では、黒ずくめの組織に狙われているシェリーに灰原の代わりに変装し、バーボンと対峙したりと、互いに力を貸す協力関係になることもある。
2024年4月に公開される『名探偵コナン 100万ドルの五稜郭』では、キッドが活躍する模様なので、本章でしっかりとおさらいしてから映画館に足を運ぶのもおすすめだ。
30周年の歩みを映像で振り返るエンディングシアター
企画展の締めくくりはエンディングシアターで。第1章から第6章を経た『名探偵コナン』の作品に対する思いを胸に、30年の歩みを映像で振り返っていく。
青山剛昌に密着!特別展示室
そして忘れてはならないのが、原作者・青山剛昌に密着した模様を公開する特別展示室だ。貴重な『名探偵コナン』の初期設定資料が公開される。エリアでは青山剛昌の仕事部屋の風景も一部再現されており、本棚に並ぶコミックスやぬいぐるみなどを見ることができる。そのほか、イベントのために青山剛昌が描き下ろしたイラストのフォトスポットなど多彩な展示内容を展開する。
コナンに“なりきれる”カチューシャも!会場オリジナルグッズ
会場オリジナルグッズには、ランダム缶バッジコレクションやアクリルスタンドなど幅広いアイテムを用意。特に注目は、江戸川コナンと毛利蘭に“なりきれる”カチューシャだ。2人の特徴的な髪型をそれぞれ表現した、この展覧会ならではのグッズとなっている。
英国王室御用達ブランド「ダックス」コラボタオルハンカチも
英国王室御用達ブランド「ダックス(DAKS)」とのコラボレーションによるタオルハンカチもラインナップ。ダックスを象徴するハウスチェック柄をベースに、ブランドロゴと、コナンをはじめ赤井修一や服部平次、灰原哀など各キャラクターのアイコンマークを刺繍している。パッケージの蓋を開けると、内面に各キャラクターの印象的な原作コマをデザインしているのがポイントだ。展覧会の開催初日、1月12日(金)より発売される。
東京会場の開催概要・チケット情報
連載30周年記念 名探偵コナン展
会期:2024年1月12日(金)~2月25日(日)
開催時間:10:00~19:00(最終入場は18:30)
会場:池袋・サンシャインシティ展示ホールA
住所:東京都豊島区東池袋3丁目1-3 ワールドインポートマートビル 4F
チケット:
前売券 一般1,800円、学生1,200円(小学生・中学生・高校生・大学生・短大生・専門学生)
当日券 一般2,000円、学生1,500円(小学生・中学生・高校生・大学生・短大生・専門学生)
※未就学児入場無料
※「学生券」で入場の場合、入場時に学生証を確認する場合あり。
※1月12日(金)・13日(土)・14日(日)・20日(土)は日時指定制。
※日時指定チケットは、日テレゼロチケ・ローチケのみでの販売。
※混雑時は整理券配布などの対応を行う場合あり。来場前にイベント公式Xを確認。
特典付き入場チケット:
前売券 一般4,800円、学生4,200円(小学生・中学生・高校生・大学生・短大生・専門学生)
当日券 一般5,000円、学生4,500円(小学生・中学生・高校生・大学生・短大生・専門学生)
特典内容:青山剛昌描き下ろしイラストを使用した「アクリルジオラマセット」を会場で受け取ることができる「グッズ引換券」付きの入場券
巡回情報
・福岡会場
会場:JR九州ホール
会期:3月16日(土)~4月7日(日)
・札幌会場
会場:サッポロファクトリー
会期:4月13日(土)~5月12日(日)
・仙台会場
会場:TFUギャラリーミニモリ
会期:5月18日(土)~6月16日(日)
・大阪会場
会場:大丸ミュージアム<梅田> 大丸梅田店15階
会期:7月中旬~8月中旬(予定)
・広島会場
会期:NTTクレドホール
会期:8月17日(土)~9月8日(日)
・横浜会場
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース・3Fホール
会期:9月14日(土)~10月6日(日)
・名古屋
会場:後日発表
会期:11月16日(土)~12月15日(日)
※開催スケジュールは変更になる可能性あり
※最新情報はイベント公式HP及び公式Xを確認
※画像はイメージ