映画『Cloud クラウド』菅⽥将暉×⿊沢清監督、現代社会に潜む“集団狂気”描くサスペンス・スリラー
映画『Cloud クラウド』が、2024年9月27日(金)に公開される。主演は菅⽥将暉、監督は黒沢清。
顔の見えない社会で生まれる“集団狂気”描くサスペンス・スリラー
映画『Cloud クラウド』は、顔のみえない社会で拡散する、憎悪の連鎖から⽣まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー作品だ。監督の黒沢清が着目したのは、現代日本の中で時折起きる暴力事件。事件の原因を辿っていくと浮き上がってくる“ちょっとした恨みやムシャクシャした気分がインターネットによって集結し肥⼤していくシステム”を着想源に、物語を構築していったという。
主演・菅⽥将暉、⿊沢清監督と初タッグ
主演は、『花束みたいな恋をした』『ミステリと⾔う勿れ』などのヒット作に出演し、アーティストとしても活躍を続ける菅⽥将暉。映画『Cloud クラウド』では、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主⼈公・吉井良介を演じている。
また、松重豊が11年ぶりに黒沢組へ参加。
松重は、2021年にデジタルリマスター版が公開された黒沢の監督作『地獄の警備員』で映画初主演を果たした。そのほか『カリスマ』や『リアル 完全なる首長竜の日』といった黒沢作品にも出演している。
そのほか、古川琴⾳や奥平⼤兼、岡⼭天⾳、荒川良々、窪⽥正孝といった実力派俳優たちの出演にも注目だ。
映画『Cloud クラウド』登場人物紹介
主人公・吉井良介…菅⽥将暉
転売で金を稼ぐ。ハンドルネームは「ラーテル」。ささやかな⾦儲けによって少しでも⼈より優位に⽴ちたいと願うごくありふれた人物。転売の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が起こるようになる。不⽤意に周囲の恨みを買ったことから突然“標的”となり、命を賭けた死闘へと引きずり込まれてしまう。
秋⼦…古川琴⾳
吉井の謎多き恋⼈。
佐野… 奥平⼤兼
吉井に雇われたバイト⻘年。
三宅…岡⼭天⾳
ネットカフェで⽣活する男。
滝本…荒川良々
吉井が働く会社の社⻑。
村岡…窪⽥正孝
吉井を転売業に誘った先輩。
殿山宗一…赤堀雅秋
今にも倒産しそうな町工場の社長。
殿山千鶴…山田真歩
宗一の妻。
矢部…吉岡睦雄
三宅が出会う謎の男。
井上…三河悠冴
人生を見失った男。
北条…矢柴俊博
吉井を不審視する警察官。
室田…森下能幸
下町の模型店の店主。
猟師…千葉哲也
映画『Cloud クラウド』あらすじ
吉井良介は、町工場に勤めながら“ラーテル”というハンドルネームを使い転売で日銭を稼いでいた。医療機器、バッグにフィギュア……売れるものなら何でもいい。安く仕入れて、高く売る、ただそれだけのこと。転売の仕事を教わった高専の先輩・村岡からの“デカい”儲け話にも耳を傾けず、真面目にコツコツと悪事を働いていく。吉井にとって、増えていく預金残高だけが信じられる存在だった。
そんな折、勤務先の社長・滝本から管理職への昇進を打診された吉井は、「3年も働いたんだ。もう十分だろう」と固辞し、その足で辞職。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借り、恋人・秋子との新しい生活をスタートする。地元の若者・佐野を雇い、転売業が軌道に乗ってきた矢先、吉井の周りで不審な出来事が重なり始める。
徘徊する怪しげな車、割られた窓ガラス、付きまとう影、インターネット上の悪意。負のスパイラルによって増長された憎悪はやがて実体を獲得し、狂気を宿した不特定多数の集団へと変貌。その標的となった吉井の「日常」は急速に破壊されていく……。
【作品詳細】
映画『Cloud クラウド』
公開日:2024年9月27⽇(⾦)
監督・脚本︓⿊沢清
出演:菅⽥将暉、古川琴⾳、奥平⼤兼、岡⼭天⾳、荒川良々、窪⽥正孝、赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊