2024年3月17日 14:00
フォトコピュー 2024-25年秋冬コレクション - 日常に潜む美
フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)の2024-25年秋冬コレクションが、2024年3月14日(木)に渋谷ヒカリエ「ヒカリエホール」にて発表された。
日常に潜む美
東京ファッションウィークへ初参加となったフォトコピュー。今季の着想源は、北欧デザインの巨匠、アルヴァ・アアルトとその妻アイノだ。女性が働くのに多くの障壁があった時代、アルヴァを献身的に支えるアイノの姿に、デザイナー・竹内美彩は心を打たれたという。これを服に置き換えると、それぞれの労働にあったワークウェアは、人々に寄り添う一種の“オートクチュール”と言えるのではないか。
そんな仮説を基に、日常の暮らしの中に埋もれてしまっている美を見つけ出すため、衣服を着る者の職業や性格といった具体的な人物像をイメージした“ペルソナ”に落とし込んだ。「世界のどこかにいる誰かのための服を作る」という竹内の想いをのせた、28体のマネキンを展示するインスタレーションが完成したのである。
見過ごされがちなものへの愛
竹内が目指したのは、日々の営みで見過ごされてしまったものの可視化。
たとえば、ライトベージュのシンプルなセットアップには、透け感のある生地をスカートのように巻き付けたり、腰部分に“まるで枕”のようなフリル付きの布を垂らしている。